動物から人へ『殺人マダニ』によるSFTSウィルスが全国へ広がる【正しい対処法】

いま全国でマダニを媒介して感染する「SFTSウィルス」と、ウィルスに感染して発症する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が深刻化し始めている。SFTSは、発症後の致死率が10%〜30%ほどもあり重症化するととても危険な感染症です。

2013年1月に国内の患者が初めて確認された新興ウイルス感染症ですが、2014年3月、厚生労働省研究班の調査で、感染の原因となるSFTSウイルスを保有するマダニが全国に広がっていることが判明しました。(確認されている感染報告は西日本に集中している)

野生動物 → ペット(多いのは屋外で飼育する犬)
ペット → 人間

マダニは上記のように移っていきますが、動物の発症例は、国内・国外ともにありません。人間のみの感染症と考えられています。
動物を経由する以外にも、アウトドアなどで森林や草むら,藪など,マダニが多く生息する場所にいかれる方は、注意する必要があります。 そして、マダニに噛まれると、1週間から10日間も深く食いついて離れず、無理に取ろうとするとマダニの1部が体内に残ってしまうことがあります。

首筋が最も噛まれやすい。

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犬にも(垂れ耳の犬種は、耳の内側に大量にマダニがいた事例も)

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ダニの活動が活発になる春から秋は特に要注意です。12月の感染例もありますので、油断はできません。

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噛まれるて血を吸うと肥大化する。

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通常の家ダニとの比較

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2013年には40人の患者が報告され、13人が死亡している。ワクチンも治療薬もなく、対処療法だけです。

SFTSは、感染から6日から2週間して発熱、嘔吐(おうと)、下痢、下血などの症状が出ます。
ただ、噛まれると必ず感染する訳ではありませんウイルスを保有するマダニに噛まれると感染するのです。 患者の血液や体液との接触でも感染の危険性がありますが、飛沫感染や空気感染はしないのでSFTS患者のそばに寄っても感染はしません。

マダニが媒介する感染症には、SFTSのほかにも日本紅斑(こうはん)熱、ライム病、ダニ媒介性脳炎などがあります。いずれも、発熱や頭痛が襲い、中には昏睡(こんすい)状態に陥り、重症化して死亡するケースもあります。 重症化して死亡が報告されているのは60代以上の高齢者に集中していますが、その限りではありません。

知っておくべき対処法

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1.肌についているのを見つけたら

ピンセットで皮膚に近いところからはさんで垂直に抜く。また、無理に自分で取ろうとせずに皮膚科を受診されることを推奨します。

2.黒いとげが残っていたら

黒いとげのようなものや虫体の一部が残っていたら1~2日以内に皮膚科または外科の受診を。

3.熱、吐き気・嘔吐、下痢、全身倦怠感などの症状が出たら

このような症状が出た人は急いで内科へ行き、マダニにかまれたことを必ず伝えよう


予防のための知識

1)マダニを寄せ付けない、近づかない

  • ダニがくっつきにくいナイロン製(表面がつるつる)の衣服にする
  • 背の高い草木が密集している所には入らない(動物の通り道は危険)
  • 道の端ではなく真ん中を歩く
  • 長袖、長ズボンで、ズボンの裾は靴下や長靴の中に挟み込む
  • 虫除けスプレーをする

 
 

2)マダニを早期発見する

  • 付着したマダニを見つけやすくするため、明るい色の服を着る
  • 自分や同行者、ペット、道具やカバンなどについていないかをチェックする
  • 帰宅後はすぐに着替え、シャワーを浴びたり、入浴したりして全身をチェックする
  • 特に背の低い乳幼児などは、髪の毛や頭もチェックする
  • 衣類を高温乾燥する

 
 

冒頭でも伝えた通り、ペットを介して感染の拡大傾向がみられるため、屋外で動物を飼育されている方は、ダニ駆除のパッチを使用するなど特に気をつけていただきたい。

正しい予防法、対処法を知っていれば、もし感染しても重症化したり最悪の事態に至ることは多くの場合さけることができます

出典
YouTube厚生労働省 戸山研究庁舎日経デジタル国立感染症研究所

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