ツバメの巣を勝手に撤去してはダメ! 温かく成長を見守ってほしい理由

『ツバメが巣をつくった家には幸福が訪れる』と言われるほど、幸せの象徴として知られているツバメ。

しかし、公益財団法人 日本野鳥の会(以下、日本野鳥の会)によると、郊外や農村部に比べ、全国の都市群・市街地で巣立つヒナの数が少ないという調査結果が発表されました。

そして、このままでは将来的にツバメの数が減少してしまう危険性があるとのこと。

なぜ都市部ではツバメが育たないのか

同団体が全国約5,000巣を分析したところ、ツバメの子育て失敗原因としてあげられるのはカラスやヘビなどの天敵の存在

しかし、もう一つの原因として特徴的なのが、実は人による妨害

農村部にくらべ、都市部では「糞が不衛生」といった理由から、ツバメの巣を落としてしまう人の割合が7倍も高いという結果がでています。

巣を落とす行為は違法

しかし、あまり知られていませんが、卵やヒナがいる巣を落とすことは違法行為にあたる可能性があります。

第8条 鳥獣及び鳥類の卵は、捕獲等又は採取等(採取又は損傷をいう。以下同じ。)をしてはならない。

環境省「鳥獣保護管理法」 ーより引用

と、環境省の【鳥獣保護管理法】にある通り、狩猟や研究等の目的以外、また国が定めた区域以外で勝手に捕獲や巣を落とすことはできません。

なお、許可なく卵やヒナがいる巣を落としたり場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されてしまいます。

もしも、ツバメの巣の扱いに不安を感じる場合は、一度市役所や区役所の方に相談されることをおすすめいたします。

日本野鳥の会では、ハンドブックも無料配布

また、今回の調査結果を発表した日本野鳥の会では、【子育て見守りハンドブック】という、ツバメの子育てを見守るなかで、役立つ情報をまとめたハンドブックを無償で配布。

ハンドブックは、日本野鳥の会のHPから申し込みすれば、どなたでも手に入れることができます。

人とツバメのつながりを今再び

昔は、私たち人間にとってツバメは農作物の害虫を駆除してくれる存在でした。そしてまた、ツバメにとっても外敵が少ない人間の周りは、子育てする上で安全な場所でした。

そうして、長い間お互いにつながりをもって共存してきたツバメと人間。

そのつながりも、生活スタイルの変化によりだんだんと薄れ、現在のようなツバメの数の減少へとつながっています。

もちろん、ツバメの巣ができても成長を見守るために尽力する人が多いのも事実。

積極的にツバメの巣を守ろうとする人や、

糞が落ちてくるのが怖い場合は、巣の下にガードを作る工夫をする人など。

ツバメとうまく共存していくために動いている人は周りを見渡せばたくさんいます。

今後、自分たちの身近な場所でツバメの巣ができたとしても、小さな命の成長を温かく見守っていけるように、私たち一人ひとりが理解を深めることが求められているのではないでしょうか。

出典
公益財団法人 日本野鳥の会環境省

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