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【現場突入】名作アニメの効果音を口で作った男、『コーヒーを淹れる音』に挑戦!

By - grape編集部  公開:  更新:

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あらゆる映画やドラマなどに欠かせない効果音。一昔前は、「音職人」と呼ばれる人たちが、自分の身体や道具などを使って作っていました。しかし今では、事前に録音されたものや、パソコンで作られたものがほとんどだそうです。

そんな中、今でも敢えて「アナログ」な音作りをしている人がいるのをご存知ですか?

あのジブリの名作も手掛けた!

音響効果会社『デジタルサーカス』を率いる笠松広司さんは、現在でも身体で効果音をつくっています。フジテレビの人気バラエティー番組『めちゃ×2イケてるッ!』の効果音も手掛けているそうです。

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彼の代表作のひとつは、宮崎駿監督のジブリアニメ『風立ちぬ』の効果音。「いっそ全部人の声でやったらどうなんだろう」という監督の提案に、見事応えたのです。

本編に登場する飛行機のプロペラ音や蒸気機関車の蒸気、関東大震災の地響きの音など、ありとあらゆる音が、人の声で表現されています。

一体どのようにして音を作り出すのでしょうか?取材班は、笠松さんの制作現場に突入し、その秘密に迫りました!

音の『極』には、地道な努力が

取材班がお邪魔したのは、アサヒ飲料の『WONDA 極 BLACK』のラジオCM収録現場。丸福珈琲店が監修した、深煎りのブラック…。香り高いコーヒーをカップに淹れる音を、なんと笠松さんの声で表現しようというのです!

笠松さんはまず、コーヒーを淹れる音が生録音された『WONDA 極 BLACK』のラジオCMを、プロデューサーと共に何度も繰り返し聞きます。

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この時、泡がたつ音や、スチームの音など、あらゆる音を聞き分けています。曲の耳コピと似ていますが、より高度なもののようです。そして、聞き分けた音の要素を、どのように表現しようか考えます。

コーヒーの音を聞き終わった笠松さん。今度は自ら、マイクを接続したパソコンの前に座ります。

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音楽編集ソフトを立ち上げ、音を吹き込んでいきます。

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録音した音に満足がいかなければ何度もやり直す姿は、音を極めたプロならでは!

特殊な音を出すためには、手段を選びません。笠松さんいわく「誰にもできる」こんな格好をしてまで音を作ります。

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15秒に収まる短い効果音を作り上げるのにかかった時間は、なんと2時間!その美味しいコーヒーの出来具合いを、お聞きください。

いかがでしたか?笠松さんが表現した「極」の音、衝撃です!いくら「口でやっている」と分かっていても、コーヒーの音にしか聞こえません!

笠松さんがつくった、美味しそうな音に促されて、取材班は思わず『WONDA 極 BLACK』を手に取りました。

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奥深い味わいと、心地よい苦味が印象的なブラックコーヒーです。今後、味を極めたこのコーヒーを飲んだとき、音を極めた笠松さんの顔を思い出しそうです。

また、特設サイトではメイキングムービーなども公開されています。音とコーヒーの極みで、余韻に浸ってみてください。

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