日本の医師たちが作ったマネキンチャレンジ 『血の涙』で伝える熱いメッセージ

2016年の秋~年末にかけ、インターネットを中心に大ブームとなった『マネキンチャレンジ』。体を動かさない状態を動画で撮影するこのチャレンジ、ビヨンセやポール・マッカトニー、ビル・ゲイツやクリントン夫妻までもが挑戦したことで話題に。

日本でも個人や団体などがマネキンチャレンジを動画サイトにアップしているなか、医師たちが制作した『マネキンチャレンジ』は、今までのものと大きく異なっていました。

参加者から流れる血の涙

病院の病室で、医師が患者さんの回診を行っているようです。

近寄ってみると、なぜか医師や看護師、患者の目からは血の涙が…。

廊下で車椅子に乗る女性。階段で相談をする医師たち。救急患者を手術室に運ぶ人たち…。全ての人たちの瞳から、赤い色をした涙が流れています。

彼らが作った異色のマネキンチャレンジ。参加者から流れる血の涙には、非常に激しい訴えが込められていたのです。

「医師団」スタッフによる、必死の呼びかけ

この動画を制作したのは、約70ヵ国で緊急の医療援助活動を行う国際NGO『国境なき医師団』。動画に出演している人たちは、実際に活動を行う日本人スタッフたちです。

彼らは、「血の涙」というモチーフを通して、本来人が救われるべき病院が爆撃されていることを訴えています。

2015年10月3日、アフガニスタン北部にある国境なき医師団の病院が空爆を受けました。病院の場所を示すGPS座標をあらかじめ伝えてあったにもかかわらず、爆撃は1時間にわたって続けられ、患者とスタッフ42人が命を落とすという大惨事となりました。本来、病人や負傷者を癒し、命を救う病院は、たとえ紛争下であっても爆撃されてはいけません。これは国際人道法でも定められている国際的なルールなのです。

しかし、シリアなど多くの紛争地では、今も医療施設への爆撃が行われ、患者や医療スタッフなど、尊い命が奪われ続けているのです。

爆撃で、医療活動が続けられなくなること。国境なき医師団はこの動画で、その悔しい思いを表現したのです。

状況を少しでも変えるために

命を救う医療を、爆撃によってストップされてしまう事態が『当たり前』にならないように、国境なき医師団は署名活動を行っています。募った署名を持ち、国際社会に呼びかけてもらうよう日本政府に陳情をする予定です。

マネキンのように止まってしまった国境なき医師団の活動…。「静止した時間」を脱せるように、皆さんも一歩踏み出して行動を起こしてみませんか?


[文/grape編集部]

提供
国境なき医師団

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