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今年で127年目!ヱビスビールの良さを『ヱビス愛』に満ち溢れたマスターに聞いた

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:Highbury-The Home of Beer-

2月25日は『ヱビスの日』ってご存知ですか?1890年2月25日に、当時の日本麦酒醸造會社が『惠比壽麦酒』を発売して以来、127年間も続いているビールブランドなんです。

ヱビスビールの魅力とは何なのか…そこで筆者は、新宿御苑にある『HIGHBURY – THE HOME OF BEER –』の店長、安藤耕平さんに話を聞きました。

安藤さんは国内のビール専門店で店舗経営を経験後、ビール職人となりイギリスの名門『Thornbridge Brewery』にて修行のため単独渡英したビールのエキスパート。彼の店は、ビールマニアの中で『ヱビスが美味しく飲める店』としても知られています。

ヱビスビールをこよなく愛す安藤さん…その理由に迫りました。

ヱビスは、ビールの世界を『一周回って帰ってきた場所』

元々ビールというものに興味を持つ前から、もちろんビールはよく飲んでいました。当時は、たくさん飲めることがカッコいいんだと…いわゆる一気飲みの世界ですね。

その中でも、ビールなんて何を飲んでも一緒と思っていた中で、何の知識もないんですけれど、漠然と『ヱビスだけは別格だ』と思ってたんですよ。ヱビスだけは全然違う、と。

ビールにより興味を持つようになった状態でイギリスに行きました。そこでピルスナービール以外の様々な種類のビールを知り、特にエールビールの世界に取り憑かれていきました。

これはビール好きなら誰もが通る道だと思うんですけど、大手のビールを敬遠するようになるんですよ。珍しいレアなビールを求めて世界中を渡り歩いて、ずっとビールの勉強をしてきて、現在では『クラフトビール』と言われているものにたどり着いたんですね。

そこまではビールを売る側の人間でした。でもその後、作る側の人間になった時に、ラガービールという物がいかに醸造的に凄いものなのかという”境地”に至りました。

ドイツ・チェコ…いたる”ラガー大国”のビールを勉強していく中で、たどり着いたのが「日本の大手こそ、世界最高のビール醸造技術を持っている」ということかな。とくにラガービールに関しては。という中で、やっぱり自分の好みもそうですし、このビールは世界中誰も真似出来ない。唯一絶対のビールはヱビスだと。

ハイバリーのヱビスは『高流量』が決め手

ヱビスというビールは、ヱビスイーストという、ヱビスにしか使われていないものがあります。他のビールにはない『ヱビス・キャラクター』をひとつあげるなら、このイーストのエステル香ですね。我々は、これを最大限に引き出す努力をしています。

美味しいビールを提供する大前提として、冷蔵保存というのは欠かせないです。我々が特にこだわっているのは、ビールを提供する前に、必ず24時間以上、必ず0度の環境で静置させ、ビールを休ませています。これは全てのラガービール…できればエールビールでもやるべきですね。

そこから先にやることは個々のテイストで、それが正しいかどうかは、お客さんが決めることです。その中で、我々が思うヱビスの最大の特徴であるエステル香を引き出すため、我々はとてつもない流量でビールを注いでるんです。このビールをいっぱい注ぐのに、2秒くらいしかかからないんですね。

ラガービールを高い流量で一気に注ぎ切るために、我々のビールホースは9.5ミリにしているんですよ。通常は内径が5ミリで、我々のはめっちゃ太いんです。高い流量でグラスに『ズバッー』とビールを注ぎ込み、グラスの中で対流を発生させて、エステル香を引き出しています。

ヱビスの日について

『ヱビスの日』というよりも、何よりも賞賛したいのは、100年以上続いているブランドということですね。100年も続けるって、ビールに限らず大変だと思うんですよ。何の根拠もなく100年続くって多分ないでしょう。ヱビスは今年で127年目ですけど、それがいかに凄いことか…それに敬意を評したいです。


――日本が誇る大手ビールのブランド『ヱビスビール』。大量生産だからといって侮るべからず、ですね!今週末は127周年を記念して、ヱビスの深い味わいを再確認してみてはいかがですか?


[文・構成/grape編集部]

出典
HIGHBURY -THE HOME OF BEER-

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