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「15年前、大変失礼いたしました」両陛下のお言葉に涙した、マレーシア人男性

By - grape編集部  公開:  更新:

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2006年6月10日、クアラカンサーのマレーカレッジを訪問された陛下と美智子さま。

ハフィズさんは両陛下を迎えた門の前で、そのお姿を初めて見たとき神に感謝したといいます。

校内の案内後、ハフィズさんの後輩たちが披露するマレーの民族舞踊を観て、資料館へ。

そして資料館を案内する際、ハフィズさんが両陛下に自己紹介をしたところ、思わず涙してしまうことになるのです。

こちらは、ハフィズさんが書いた実際の感想です。

私が自己紹介をさせていただくと、天皇陛下が少し離れた皇后陛下を呼んで、「この方は15年前ここにいらっしゃいました」と、紹介してくださったのである。

まったく予想もしなかった感動的な出来事だった。皇后陛下は私のところまで歩み寄り「15年前のこと、大変失礼いたしました」とおっしゃったのだ。私は思わず涙を流してしまった。

国際交流基金 ーより引用

陛下はハフィズさんが15年前に書いた手紙を覚えていらっしゃり、なんとこの時のマレーシア訪問は、それを考慮されてのことだったのです。

ハフィズさんは両陛下のお言葉を受けて「15年間待ち、やっとお目にかかることができ、これ以上の喜びはありません。私たちのことを15年間ずっと覚えていてくださって、ありがとうございました」と頭を下げたそうです。

陛下はマレーシアを訪れる前の記者会見で、このようなことをおっしゃっています。

当時の国王を始め,ペラ州の人々が私どもの訪問を待っている状況の下で訪問を中止したことは常に私の念頭を離れないところでありましたが,今回その訪問を果たし,今は国王の位を退いていらっしゃるアズラン・シャー殿下,妃殿下に再びペラ州でお目にかかれることをうれしく思っています。

宮内庁 ーより引用

「両陛下の優しい瞳が印象的だった」というハフィズさん。それからも、美しい『日本の心』はずっと心の中にあるといいます。

15年前のことをずっとお忘れにならなかった陛下。「大変失礼いたしました」と頭を下げられた美智子さま。両陛下と日本のことを思い続けたハフィズさん。

それぞれの思いに心が温まる、素敵なエピソードでした。


[文・構成/grape編集部]

出典
国際交流基金宮内庁

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