新抗生物質「シュードウリジマイシン」、耐性菌に高い効果 研究

細菌を培養しているシャーレを手にする研究者(2010年8月13日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/BELGA/JORGE DIRKX

【AFP=時事】現在知られている抗菌薬に耐性を持つ細菌に対し、高い効果が見込める新たな抗生物質が発見されたことが、15日に米学術誌「セル(Cell)」(オンライン版)に発表された論文で明らかになった。

この抗生物質はイタリアで採取した土のサンプルから発見された微生物によって作られ、「シュードウリジマイシン(pseudouridimycin、PUM)」と命名された。PUMは研究所の実験で20種類の菌の発育を阻害し、特に複数の抗生物質に耐性を持つ連鎖球菌(streptococci)やブドウ球菌(staphylococci)への有効性が確認された。しょうこう熱に感染したマウスの治療にも効果があった。

PUMは「ポリメラーゼ(polymerase)」と呼ばれる酵素の作用を抑制するものの、同じ酵素を標的に用いられる「リファンピシン(rifampicin)」とは作用が異なる。PUMは現在販売されている抗生物質に比べて、薬剤耐性を引き起こす可能性が10倍低い。

研究を行った米ニュージャージー(New Jersey)州のラトガース大学(Rutgers University)とイタリアのバイオテクノロジー企業ナイコンス(Naicons)は、3年以内にPUMの臨床試験に着手し10年以内に発売できる可能性があるとしている。また研究者らは、新しい抗生物質を見つける上で土壌微生物は最良の源であることが、PUMの発見によって改めて示されたと述べた。

AFPBB News

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