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自転車で歩行者と衝突! 請求額『600万円超え』もあるってホント?

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

日常の移動手段として多くの人が利用する自転車。

駅の駐輪場には、通勤や通学で利用する自転車がたくさん止められています。

小学生から高齢者まで、多くの人が気軽に利用できる一方、危険な運転で周囲に迷惑をかける自転車も散見されます。

  • スマホを片手に持って、画面を見ながら運転する人。
  • 逆走(右側通行)する自転車。
  • 大人数で並走する自転車集団。

ほかにも「歩道を猛スピードで走る自転車」や「信号無視をする自転車」など、残念ながら危険な運転をする自転車は少なくありません。

しかし、忘れてしまいがちですが、自転車はあくまでも軽車両。

万が一歩行者と接触し、ケガをさせるようなことがあれば、賠償額や慰謝料を支払わなければなりません。

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2017年6月には、自転車でおばあさんと接触し、ケガをさせた人が請求された書類をTwitterで公開。そこには600万円を超える金額が記載されていたため大きな注目を集めました。

自転車事故で600万円!

誰にとっても簡単に支払える金額ではありません。

では、どうすればこういった事態を避けることができるのでしょうか。

自転車保険の仕組み

車の場合、保険に入らずに運転する人は滅多にいません。義務である自賠責保険はもちろん、任意の保険にも加入しているという人がほとんどです。

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しかし、自転車の場合はどうでしょうか。

自転車の保険加入率は全国で50%以下といわれています。

自治体によっては自転車保険への加入を条例によって義務化しているところもあり、2015年10月、全国に先駆けて義務化を行った兵庫県では自転車保険への加入率が約24%から60%にまで増加しました。

昨年10月に全国で初めて自転車保険への加入を条例で義務化したことに関連し、兵庫県は1日、今年6月時点で自転車利用者に行ったアンケートで保険加入率が60・0%だったと発表した。

条例制定より前の平成25年時の調査では24・3%で、加入率は大幅に向上した。

県の担当者は「加入率が50%に満たない地域もあり、今後も啓発などを強化したい」としている。

産経WEST ーより引用

「自転車保険への加入義務化」への動きは、少しずつ広がっていますが、まだ多いとはいえない状況です。

「義務化されていないから、いいや」と、保険に加入せずに自転車に乗っていいのでしょうか。

1か月に数百円程度の保険料で加入できることを考えれば、万が一の時のために加入しておいた方がいいのは間違いありません。

自転車は軽車両だと認識する

保険に加入したからといって、どんな運転をしてもいいというわけではありません。

ほんの少し歩行者と接触しただけで、ケガをさせてしまう可能性もあるでしょう。

また、明らかに無謀な運転をしたことで事故が起こってしまったら、例え保険に加入していても、保険金が支払われない場合があります。

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  • スマホを見ながらやタバコを吸いながらの『ながら運転』は絶対にしない。
  • 自転車は基本、車道を走行。また必ず左側を通行し、絶対に逆走(右側通行)はしない。
  • 暴走はもちろん、複数人での並走など他者の迷惑になるような運転はしない。

当たり前のルールをしっかり守ることが何よりも大切なのです。

決して他人事ではない自転車事故。

保険に加入し、軽車両であることを意識して、安全運転を心がけてください。


[文・構成/grape編集部]

出典
産経WEST

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