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池袋事故の『逮捕されない理由』に、八代英輝弁護士が疑問 その言葉に共感の声

By - grape編集部  公開:  更新:

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2019年4月19日に東京の池袋で発生した、痛ましい交通事故。

87歳の男性が運転する乗用車のホイールが道路の縁石に接触し、その後、およそ150mを暴走。8人が負傷し母子2人の尊い命が奪われました。

事故後に加害者の男性は入院し、同年5月18日に退院。マスクとサングラスをして杖を2本突きながら報道陣の前に現れ、「誠に申し訳ございません」とコメントしました。

『池袋事故』加害者への対応に、八代英輝弁護士が疑問

同年5月20日に放送された情報番組『ひるおび』(TBS系)では、今回の事故について特集しました。

番組によると、今後、警察は加害者の立ち合いのもと、現場の確認作業を進める予定とのこと。

また、過失運転致死傷容疑での立件に向け、加害者は在宅のまま任意で事情聴取をするといいます。

コメンテーターとして出演していた弁護士の八代英輝さんは「ちょっと話は変わってしまうんですけど、身柄拘束の問題について…」と切り出し、このように話しました。

この事件って、横断歩道を渡っていた何の過失もない被害者2名が死亡している事件…事故なんですよ。

それで、実質否認事件なんですね。要するに「ブレーキを踏んでいたけれど効かなかった」「アクセルが戻らなかった」これはおそらく見間違いという認定がされると思いますけれども。

否認事件であって、いままでは胸骨骨折という入院中だったんで。身柄拘束を見送るというのは分かるんですけど。おととい退院されて、事情聴取を受けた時点で、通常だったら逮捕するのが普通だと思いますね。

それを、今回なぜ見送ったのかについて、非常に違和感を持ってる人は多くてですね。

やっぱり「逮捕状請求の運用っていうのを、警視庁が恣意(しい)的に行ってるんじゃないか?」っていう疑惑を持たれるとよくないと思うんですよね。

ですので、この「逃亡の恐れがない」とか。じゃあこれまで逃亡の恐れがなさそうな案件で逮捕してこなかったのかというと、決してそうではないので。

「この容疑者に関してなぜそういう運用をするのか、もう少し詳しく説明していただきたいな」とは思いますね。

ひるおび ーより引用

警察に向けて、「なぜ今回は逮捕されないのか、納得のできる説明をしてほしい」と率直な気持ちを述べた、八代さん。

加害者が退院後も逮捕されず、在宅のままで任意の事情聴取を受けることに対し、八代さんは疑問が残るようです。

番組放送後、八代さんのコメントはネット上で話題になり、多くの人からいろいろな意見が上がりました。

・「なぜ?」って思ってたけど、弁護士の視点でもおかしいのか…。

・「逃亡の恐れがなさそうな案件で、これまで逮捕してこなかったのか?」って、まさにそれ。

・正直、何度説明を受けても逮捕されないことが納得できません。

・これだけ疑問視する声が上がっているんだから、ちゃんとした説明がほしい。

同番組に出演している立川志らくさんは「きちんとその場で立ち止まって、マスクを外してきっちりと詫びるべき。それが責任」と真剣な表情でコメントしていました。

過ちを犯してしまった以上、しっかりと責任をとるのが社会というもの。そう考えさせられます。


[文・構成/grape編集部]

出典
ひるおび

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