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2つの佐世保同級生殺人事件。少女たちの運命を辿った詩が切ない

By - grape編集部  公開:  更新:

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「わたしがやりました。カッターで首を切りました」

最初の事件は2004年6月1日に発生した。

被害者の少女は首を10cmもの深さで切り裂かれ、首を庇ったと思われる左手にも骨が見えるほどの深い傷があったという。

同じ小学校の同級生である二人は当時の掲示板サイトを通じて交換日記をしていたという。

加害者の少女には原因となる事象は多くあるもののひとつひとつが直接の原因となり得る程のものではなく、全てが複雑に絡まり、少女の精神を少しずつ蝕んでいった。

・ネット上でのちょっとしたイザコザ
・流れてくる探偵ドラマの殺人シーン
・好きだったホラー小説
・流行の映画
様々な世間から流れてくる情報が融合し、そして事件は起きてしまった。


「【閲覧注意】殺しちゃったんだけど」

2014年7月26日夜、赤く染まった手を写した5枚の写真とともに「【閲覧注意】殺しちゃったんだけど」と題したスレッドがネット掲示板「2ちゃんねる」に立てられた。

被害者の少女は首と左手首が切り落とされていた。

こちらの事件の背景は2014年7月29日現在では詳細はわからない。
二人はアニメだけが共通の趣味でそれ以外に共通性はないと言われている。

加害者の少女は2ちゃんねるにスレッドを立て、状況画像をアップロードし、さらには別の他愛もないスレッドへの書き込みにも興じている。
※加害者自身が、スレッドを立てたたり、書き込んだのか、現在真偽は不明である。

また、逮捕後には「人を殺してみたかった」と供述しており、ハンマーやのこぎりが押収されている事から計画的な犯行だと思われる。

※2014年8月5日追記
2ちゃんねるへの書き込みは事件とは無関係であることがほぼ確定している。


インターネット・女性同士の友達関係・残虐性・佐世保

たったこれだけのキーワードで括れるような話ではなく事実を見比べると全然違う事件だとは思われる。
だが、事件の数週間前まではどちらの事件でも加害者も被害者も普通の女の子として人生を送っていた。

10年前の事件の加害者・被害者と同級生であった石田典士氏が事件のPTSDに悩まされる中で書いた詩がある。


トケイソウ

きみどり色の飛びこみ台に立つ
真夏の影色の三本の太い針
正しくゴールを知る方位磁石のように
鮮やかに 過去・現在・未来をさし示す

ろうの様な蓮の形のガクに浮かんでいる
紫の細い線の海の白い糸は
何色にも染まらなくて
いつも 初めて会ったような気にさせる

上り坂の続く通学路
ちょっぴり重い気持ちとランドセルを
ひょいと直すのは
白々としたコンクリート駐車場の金網に
トケイソウが咲いている いつもの家の前
そこを過ぎれば校門が待っている

まだ開き始めたばかりの彼女の時間
同じように続くはずだった 普通の毎日
見えない凶暴な磁力で壊された機械よりも
さらに理不尽に閉じられた彼女の未来

「受難」を意味するトケイソウ
なぜ、彼女でなければならなかったのか
いつまでも出ない答えの前に
ぼく達の心の針も 一瞬で消えさって
どこへ向かえばいいのか 立ちすくむ


最初の段落で運命、次の段落で無垢な少女達。
第三段落では日常を。
第四段落では加害者を「見えない凶暴な磁力で壊された機械」と表現している。
その後、被害者の人生の終末を現し、最終段落では遺族や関係者を現してるようだ。

事件関係者の思いは計り知れないが、二度とこのような事件が起きないように願うばかりだ。

出典
Blog鬼火~日々の迷走ウィキペディア

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