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がんと宣告された18歳の生徒会長、授賞式の日に同級生へ伝えたかったメッセージ

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:YouTube

ニュージーランドの南の島にある、クライストチャーチ男子高校。11月4日に、3年生たちの授賞式が行われました。

壇上に立ってスピーチをする予定だった、生徒会長のジェイク・ベイリー君。しかしこの日、ジェイク君は車いすに座ったままでした。

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授賞式の一週間前。彼は悪性がんの一種である「バーキットリンパ腫」だと宣告されました。治療なしではわずか数週間しか生きられない、とても進行の早いがんです。

医者からは、授賞式に参加することはもちろん、スピーチをすることも無理だと止められました。しかし、周囲からの反対があっても、ジェイク君は学校でスピーチをすると決心しました。同級生たちに、どうしても伝えたいメッセージがあったからです。

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ジェイク君が登場すると、大きな拍手の音が会場内に広がりました。そうして、始まったスピーチ。

生徒たちも、先生たちも、少し震えている彼の声に耳を傾けています。

彼が伝えたかった思い

私はこの日のためにスピーチを用意しましたが、一週間前に「がん」と宣告されました。医者からは治療を始めないと3週間で死んでしまう。そしてスピーチを披露することもできないと告げられました。

しかし、これから皆さんが聞く話しは、そのことについてではありません。今年がどれだけ素晴しい一年だったかについてお話をします。

スピーチを始めます。

私が彼方を見渡せたのならば、それは巨人の肩の上に乗っているからである。

シャルトルのベルナルドゥスが、私たちを巨人の上に立つ小人に見立てた名言です。

私たちが先人より遠くまで見ることができるのであれば、それは私たちの視力が進化したわけでも、身長が伸びたわけでもなく、積み上げられた巨大な「偉業」と「知識」によって持ち上げられているからなのです。クライストチャーチ男子高校はその「巨人」となってくれました。心から感謝します。

私は、生徒会長という役割を全うできるか、とても不安でした。しかし、努力もしてきました、もう一つ名言を伝えます。

「批判は誰にでもできることである。各々の「戦場」で勇敢に戦い、汗をかき、血を流し、何度倒れても立ち続けることが重要なのだ。それは、失敗なくして努力とは言えないからである。

有意義なことのために積極的になれる者は、成功すればその喜びを感じることができる。たとえ失敗しても、真なる努力をしたのであれば、素晴らしいことなのだ。

冷淡に批判を続ける者たちには、この素晴らしさを経験することは決してないのである。」

私が最後までこの役目を全うできたのは、補佐のサムとジェシーのおかです。また、サポートしてくれた先生方にも感謝しています。

感謝しましょう。

高校生活は短いようで、長い年月でした。もう、旅立ちの時期はやってきたのです。

しかし、私たちがここまで来られたのは、個人の努力だけではない事を忘れてはいけません。皆、ひと晩で今の自分になれたのではなく、今まで選んだ数々の選択肢の積み重ね、そして、私たちをサポートしてくれた方々のおかげなのです。私たちはその人たちに感謝をしなければなりません。

先生方は私たちに、知恵と知識を与えてくれました。私たちが集中出来ない時は、丁寧に指導をしてくれました。私たちが聞き流してしまわないように、授業を楽しいものにする努力をしてくれました。私たちが本気を出そうとせずとも、先生方は諦めず全力を求め続けてくれました。

そして、両親への感謝の心も忘れてはいけません。

毎日ベッドから私たちを引きずり出し、食事を食べさせ、衣服を用意してくれました。それだけではなく、宿題も手伝ってくれたし、学費も払ってくれました。私たちのろくでもない「青春ドラマ」に耐え続け、そっと見守ってくれました。

どこにたどり着くかは分かりませんが、生きて行きましょう。

長い目で夢を見ることはやめましょう。その代わり、短期的な目標に向かって全力で突き進みましょう。

「小さな大志」私たち目の前にあるものに対して、プライドを持って取り組みましょう。

私たちは、どこに辿り着くかは分かりません。そしていつ辿り着くのかも分かりません。

誰も人生を「生き残る」ことはできない。だから、雄々しく、大きく、優しく生きていきましょう。私たちに舞い降りてきた機会に感謝しましょう。

これからどこへ向かうのか、私たちはわかりません。私など特にわかりません。

しかし、皆さんの人生の道のりが幸運であるよう祈ります。最後に私の道の一部となってくれて、ありがとうございました。

あふれる感情を抑えながら、無事にスピーチを終えたジェイク君。

そんな彼へ、同級生たちはマオリ族の伝統的な踊り『ハカ』を披露しました。まるで「負けるな!」と話しているような、生徒たちの叫び声と踊り。彼らがジェイク君の完治を、どれほど願っているのかが伝わってきます。

そんな同級生たちの思いに、ジェイク君は涙を堪えながら「ありがとう」と伝えました。

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校長のヒルさんは、彼のスピーチについてこう語りました。

「ジェイクが見せたスピーチには驚くばかりだ。私は、今彼がどれほど痛みを感じているのかよく知っている。彼は炎のような何かを持っている、とても強い人だ。彼が無事にガンを乗り越えることを、心から願っている。」

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ジェイク君が伝えたかった思いは、きっと同級生たちにまで届いたはずです。与えられた機会に感謝を、諦めずより高いものを目指すことを。

ヒルさんの言葉通り、彼はとても強い心を持っています。見事にがんを乗り越えて、また素晴らしいスピーチを聞かせてくれるはずです。その日が来るまで、彼が病に打ち勝ち続けることを心から祈ります。

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出典
Senior Monitor Jake Bailey's Speech

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