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約1000年前の恋愛事情が赤裸々に…『百人一首』を現代語訳【10選】

By - grape編集部  公開:  更新:

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平安時代の末期ごろから、歌人の藤原定家が選定し、百人分の和歌を集めた、百人一首。カルタや坊主めくりなどでも、おなじみです。

情景や日常を歌うものもありますが、実は約半分の歌が恋の歌だと知っていましたか?

逢いたいのに逢えない。相手の言葉に一喜一憂してしまう。そんな、現代の人でも共感できてしまうような和歌を現代語と共にご紹介します。

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今も昔も変わらない恋模様

忙しくても逢いたい

難波潟みじかき葦のふしのまも あはでこの世をすぐしてよとや 伊勢

忙しくっても、少しの時間でもあなたに逢いたい。
それもダメっていうなら、どうやって生きていけばいいの。

なんでこんなに好きなんだろう…

みかの原わきて流るる泉川 いつみきとてか恋しかるらむ 中納言兼輔

好きが止まらない!
気づいたらあなたを好きすぎて、ビックリしているよ。

思い切ってアタック

わびぬればいまはた同じ難波なる みをつくしても逢はむとぞ思ふ 元良親王

逢うこともできず、想いわずらっているくらいなら。
いっそのこと何もかもを投げ出して、あなたに逢いに行っちゃおうかな。

ただただ、あなたが心配

忘すらるる身をば思はずちかひてし 人のいのちの惜しくもあるかな 右近

あなたに忘れられてしまう、私のことなんてどうでもいい。
愛を誓ってくれたあなたが、元気でいてほしいと思ってしまう。

え、わかっちゃった?

忍ぶれど色に出でにけりわが恋は ものや思ふと人の問うまで 平兼盛

あれ、隠していたのにおかしいな。いつの間に周りにバレていたんだろう。
友人に「恋で悩んでんの?」なんて、聞かれてしまうんだもんなぁ。

好きになったばかりなのに

恋すてふわが名はまだきたちにけり 人知れずこそ思ひそめしか 壬生忠見

私が恋をしていると、噂に!
まだ好きになったばかりで、誰にも知られないように、想い始めたところなのに。

これが本当の恋!

あひみての後の心にくらぶれば 昔はものを思はざりけり 権中納言敦忠

君と逢って、本当の恋を知った。
もしかしたら、今までの恋は恋じゃないと思ってしまうほどに。

末永くいつまでも

君がため惜しからざりし命さへ 長くもがなと思ひけるかな 藤原義孝

君の為なら捨ててしまえると思った命。
今は、二人で長く生きていたいんだ!

たった一度…

難波江の葦のかりねの一夜ゆえ みをつくしてや恋ひわたるべき 皇嘉門院別当

たった一夜。たった一度だけなのに。 私はこんなにも恋にハマってしまったようです。

恋愛に前向き

瀬を早み岩にせかるる滝川の われても末にあはむとぞ思ふ 崇徳院

どんなに邪魔が入っても、私たちはひとつになる運命なんだよ。
あなたとの仲が裂かれても、いつかきっと一緒になれる。

現代風に意訳をしてはいるものの、今も昔も、恋に悩む人たちの想いはあまり変わりがないようです。

平安時代に生きていても、平成の世に生きていても、恋愛模様は一緒なんですね。

あなたの心に響く、歌はありましたか?

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