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「私を救ったのもイスラム教徒」 イラクで脚を失った帰還兵の心打たれる言葉

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:Wikimedia Commons

フランスで起きたテロ事件やシリアの内争…。このような出来事がきっかけで、多くの人のイスラム教徒に対する偏見が助長されてしまいました。

その中で、あるイギリスの帰還兵がFacebookに投稿したメッセージが、多くの共感を得ています。

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出典:Facebook

クリス・ハーバートさんは2007年、イラク戦争に派遣されていた時、彼が所属していた部隊が伏撃に見舞われました。その攻撃でクリスさんは19歳という若さで友人を失い、自分の脚も失うことに。

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出典:Facebook

現在はイギリスに戻りイベントのマネージャーをしているクリスさん。彼は最近、知人などからこのような言葉を受けるようになりました。

イスラム教徒にやられたのだろう。ならばイスラム教徒が嫌いで当然だろう。

クリスさんは、その回答をFacebookに投稿することにしました。

私の脚を奪ったのはイスラム教徒。でも…

僕はイラクで攻撃を受けているから、僕から人種差別の言葉を期待している人がいて、イライラが隠せない。

確かに、イスラム教徒の男に攻撃を受け、脚を失った。

でも、イギリス兵のユニフォームを着て腕を失った男もイスラム教徒。
負傷後、フィールドからのヘリ輸送で私の面倒を見た衛生兵もイスラム教徒。
私の命を救った外科医もイスラム教徒。
イギリスに戻って私を助けてくれた看護師のひとりもイスラム教徒。
リハビリ時に毎日手助けをしてくれた介護福祉士もイスラム教徒。
実家に戻って初めて父と飲みに行った帰りにタダで乗せてくれたタクシーの運転手もイスラム教徒だった。

白人のイギリス人は…

一方で白人のイギリス人は私の彼女に「そんな不良品を抱くのか」と言って、彼女の顔に唾をかけた。
他にも、私が乗っている車いすを強引にどけて、エレベーターに乗り込んだ人もいたし、私を迎えに障害者駐車場で待っていた父に暴言を吐く人もいた。
(もちろん僕を助けてくれた人もたくさんいるよ。白人のイギリス人も嫌いじゃないよ!)

他人に人種差別を押し付けないで!

僕が言いたいことは、放っておいてほしいということ。
僕は誰に感謝するべきか分かっている。
数少ない人たちがとった行動で特定の人種を嫌いになるなら勝手にしてくれ。
でも、イラクの男に命を狙われたからって、差別を僕に強要するのはやめてほしい。

ISILやタリバンの言動で、イスラム教徒を嫌うなんてあり得ない。そんなことしてないで、自分が生きることに専念すればいいと思う。

止まらない賞賛の声

クリスさんが12月8日に投稿したこのメッセージは、3日で15万回以上シェアされ、多くの共感を得ています。

  • よく言ってくれた!
  • 私も2006年に戻ってきて初めて会った一般市民はイスラム教徒でした。彼は私にコーヒーをおごってくれて、私に感謝したんだ。

ひとつの事件をきっかけに特定の人種に偏見を持ってしまうことは簡単です。しかし、人種や宗教に関係なく、人の悪意と善意を身をもって体験したクリスさんの言葉には説得力があります。

人種や宗教に関係なく、人の善意は素直に受け入れていきたいものですね。

出典
Wikimedia Commons

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