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保育士さんの1日 「私たちは保育のプロです。そして私たちも人間なんです」

By - grape編集部  公開:  更新:

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これからもっと大変になる

無資格の人が現場に入ってきたら、これからもっと大変になります。

例えば今まで20人のクラスを一人で担任していたところへ、「保育士(資格なし)を増やしたから児童の数を増やします!これで待機児童解消!」にはなりません。

現状、資格があってもクラスをまとめるので精一杯。こどもが増えたら書類も日誌も個人ノートも増えて、それを書くのは私たち資格者です。睡眠時間も休日も使って書いているのに、これ以上削る時間がありません

他にも、担任(資格者)がトイレに行っている間に喧嘩や怪我が起きたら、責任はその場にいなかった担任。今ですら、膀胱炎になりながらそのリスクと戦っているのに…。

不安を抱えて働いていくのが怖い

以上のことを踏まえて。私が言いたいのは、「仕事が増えて休みが減るじゃないか、寝る時間が減るじゃないか!」ってことではないんです。

寝る時間も休みもなくフラフラの状態の保育士が、果たして良い保育が出来るのか?ということです。

ちょっとしたことでイライラして、怒らなくてもいいことで怒ったり。こどもが怪我しそうな瞬間など、咄嗟に反応が出来なかったり。そういうことに繋がってしまうのではないかと、不安を抱えて働いていくのが怖いのです。

私たちは保育のプロです。でも私たちだって人間なんです。

私たちは保育のプロです。でも私たちだって人間なんです。寝ていなければフラフラするし、仕事ばかりだとイライラもする。

保育のプロだ!と胸を張って言えるような保育を出来ているかと言われれば、こどもの姿は世代や親との関わり、環境によっても多種多様だから、出来てる!とは言えないかもしれない。

でも、いつだってこどもたちにとっての最善を探して日々向き合っています

こどもたちの笑顔を守っていきたい

「こうすれば経費が安く済む」「こうすれば人数も時間もうまくいく」なんて机上論で、被害を受けるのは私たちではありません。こどもたちです。

こういった政策を考えている人の多くは、現状を知らない関係のない人たち。その人たちが考えいるのは、「右を向け」と言われれば右を向く、お利口で賢い軍隊のようなこどもしか想像していないのでしょう。

だから、ふとしたことで大きな事故が起これば、上の人たちは「保育士の質が落ちた」という言葉だけで、私たちの苦労を水のように流してしまいます。

それでも私たちは保育のプロだから最善を尽くします。右を向けない子には声をかけ、探検へ行ってしまった子は探しに行きます。

どんなに大変で、寝れてなくても、こどもたちの「せんせいだいすき」の一言で吹っ飛んでしまいます。だからこそ、その笑顔を守っていきたいのです。

多くは望みません。

多くは望みません。せめて、良い保育ができる環境を作ってほしいのです。現場の声を聞いてほしいんです。こどもたちが大好きだから、今一緒に過ごしています。こどもたちが笑って過ごせる道を作らせてほしいんです。

大事な大事なこども時代、一人一人今しかないんです。一度しかない、今なんです。

私は決して、今の政治の全てを否定したい訳でも、保育士を目指している学生さんの夢を摘み取りたい訳でもありません。ただ、今を生きるこどもたちが幸せであって欲しい、その想いだけです。

「間違っていたよ、ごめんね!」で済まされる問題ではないということ、多くの人に知ってほしい。そして声をあげてほしいと思います。

こどもたちのために、日本の未来のために。どうか声をあげてください。


「今回の改正以前に、もっと見直さなければいけない点がある」客観的に見ても、必死な想いがひしひしと伝わってきました。

投稿者さんがギリギリの状態で、子供たちのことを想って無心で綴った言葉。この声が1日でも早く然るべき場所まで届き、子供たちの未来と、保育士の方々の尊厳が守られることを願います。


※「保育士の1日」は、投稿者様に許可をいただき、投稿者名を伏せて掲載しています。

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