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「できれば知りたくなかった…」大人にも読んでほしい ある犬の絵本

By - grape編集部  公開:  更新:

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2014年にweb上で公開された、「ある犬のおはなし」という物語。犬の殺処分を描いたこの作品は、SNS上で話題になり多くの人の心に訴えかけました。

そして2015年11月、「より多くの人に届いてほしい」という想いから、新たなイラストと文章で絵本になりました。

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殺処分の現実

現在日本では、年間21万頭近くの犬猫が、飼い主の飼育放棄や迷子などで愛護センターや保健所に引き取られています。(環境省調べ)

そして、8〜9割がやむを得ず殺処分、平成25年度には、128,241匹の犬や猫の命が失われました。

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出典:環境省 動物愛の愛護と適切な管理

日本は圧倒的に殺処分が多い国

日本は諸外国に比べて、動物愛護や保護の面で遅れていると言われています。

ドイツでは「殺処分」の制度自体なく、イギリスでは年間で保護される犬猫のうち9割が新しい家族の元へ。

アメリカは、動物を保護するシェルターが4〜6000箇所もあります。日本よりも人口が多いので、殺処分の数自体は多くなってしまいますが、保護された半分の動物たちに新しい飼い主が見つかっています。

他国と比べてみても、日本の場合は結果的に、保護=殺処分になっているのが現状です。

かけがえのない命を守るために

殺処分される犬猫たちの多くは、二酸化炭素ガスによって、頭痛や下痢、嘔吐などで苦しみながら死んでいきます。安楽死とは程遠い場所です。

その地獄のような場所に向かう一匹の犬を描いたのが「ある犬のおはなし」です。

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「ある犬のおはなし」

多くの人の心に問いかけた物語は、こんな風に始まります。

「かわいいね この子にする」

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このあと、この子に待っている結末はとても悲しいもの。苦しみながら消えていく尊い命、何度読んでも涙が溢れてきました。

でもこれは現実、自分にできることは何なのかを考えさせられます。

子どもたちからのメッセージ

本の最後には、この物語を読んだ子どもたちからの真っ直ぐなメッセージが掲載されています。

  • ぼくは かぞくを すてない おとなになります
  • できれば知りたくなかった…。
  • 日本はひどい。犬にも命があるのにひどい。
  • この犬たちは、なぜ殺処分されるのかがわからない。
  • 新しいかいぬしをみつけてあげればいいのに。へんだね。おかしい。
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無責任な飼い主、悪質なブリーダーの手によって、一日に何百という命が失われています。

この絵本は、子どもから大人まで読める物語です。まずは『目を背けたい現実』を見つめることから始めてみてください。

作者のkaiseiさんからメッセージ

このおはなしを通して、「命」について今よりももう少しだけ考える時間を作ってもらえたらと思います。

本になることで「図書館に置いてもらうこと」が出来るようになります。

今までは、冊子だと断られてしまうことがあった「読みきかせ」が出来るようになります。「学校へ置いてもらうこと」もしやすくなります。みんなに知ってもらう機会が増えます!

読み終わったら、本棚にしまってしまうのではなく、ぜひ「読んでほしいな」と思う誰かに届けてもらえたら嬉しいです。

ある犬のおはなし ーより引用

ある犬のおはなし


本の売り上げの1%が、犬猫の殺処分ゼロ、放棄ゼロ、虐待行為ゼロを掲げ活動している「一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル」に寄付されます。

この声は、あなたへ届きますか

以前grapeで紹介した「ある犬のおはなし」全編です。

出典
環境省TWO VIRGINS

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