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140mはなれていても耳もとで声が聞こえるダムの壁「Whisper Wall」の不思議

By - grape編集部  公開:  更新:

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オーストラリアのバロッサ・バレーには、サウスパーラ川の水を蓄えるためのコンクリート製のダムが100年以上前に建造されました。ところがこのダムは、当初、ダムを作った人々が想像していなかった機能を備えていました。

小声で囁いても140m先の人に声が聞こえるダムの壁「ウィスパーウォール」をご紹介します。

1899年~1902年にかけて、400人の建設作業員によって建造されたこの9階建てのダム。大量の水を蓄え、安定した水の供給を実現し続けています。しかしそれ以外にも、不思議な機能を備えていました。

このダムの壁は「ウィスパーウォール」と呼ばれており、音を反響して遠くの人に音を届ける構造を持っていたのです。

原理は、パラボナアンテナのように音を一点に集める放射状の構造をしており、140m離れたポイントであっても、普通の音量で話しても耳元で話しているかのように声がはっきりと聞こえるとのこと。

動画でも、遠く離れた人と会話してみると、普通の話し声にも関わらず相手の声が聞こえます。そして、こちらの声もはっきりと相手に伝わっています。

実はこの不思議な機能は、狙って作られた訳ではなく偶然発見されたもの。地元の人の説明によると、ダムを建造中、労働者が上司に対する不満を漏らしてたところ、反対側にいた人に聞こえたことで発見されたといいます。

建設作業員は、建設作業以上に愚痴もこぼせない労働環境の方が大変だったでしょうね。このダムは、「ウィスパーウォール」によって大人気の観光地となっており、オーストラリア固有の鳥を見られることでバードウォッチングも名所ともなっています。

偶然の産物によって誕生した遠くに声を届けるダムでした。

出典
No tricks! Whispering Wall - Sound bounces across dam-Barossa valleyWhispering Wall - South AustraliaWhispering Wall

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