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犬の大量遺棄にみえる闇! 動物愛護法の改正が、犬たちを苦しめている…

By - grape編集部  公開:  更新:

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大量の犬の死骸、衰弱した犬が見つかる

2014年10月末から11月頭にかけ、栃木県内で約70匹の犬の死骸が発見されるという痛ましい事件がありました。ミニチュアダックスフンド、トイプードルなど小型愛玩犬そして高齢の雌が大半であったことから、ブリーダー業者による遺棄ではないかと見られています。

また、同時期に佐賀県内でも18匹のマルチーズが衰弱した状態で保護されました。衰弱した犬たちはいずれも健康状態が悪く、まともな食事も与えられず不衛生な状況にあったそうです。

同様の案件は群馬県でも報告されています。

事件の裏にある、平成25年の改正動物愛護管理法

なぜ同時期にここまで多くの犬たちが遺棄されることになったのか…。その理由は、2013年9月に実施された、動物愛護法の改正にあるのではないかと考えられています。

もちろん、繁殖業者によって今回の事件がおこなわれているならば、もっとも重大な責任は事業者にあります

改正動物愛護管理法では、犬猫等販売業者に対しての規制強化が行われました。販売業者は、老齢、病気などで販売が困難となった場合でもその犬や猫を、終生飼育しなければなりません。そして、自治体は業者から犬猫の引取りを求められた際、拒否することができるようになりました。

しかし、規制強化に対するしわ寄せが動物たちにきてしまっては本末転倒です。

(1)犬猫等販売業に係る特例の創設
 現行動物取扱業を第一種動物取扱業とし、第一種動物取扱業者のうち、犬猫等販売業者(犬又は猫その他環境省令で定める動物の販売(販売のための繁殖を含む。)を業として行う者)について、以下の事項を義務付ける。

[3]販売が困難となった犬猫等の終生飼養の確保(第22条の4関係)

環境省 平成24年に行われた法改正の内容 ーより引用

すなわち、これまで不要になった動物たちを自治体に依頼して処理していた業者が処分に困り、大量の遺棄が行われた可能性があるのです。

犬たちを救うためには…

販売のためにたくさんの子供を出産し、業者の利益となってきた母犬。高齢になり不要になったその時に、痛ましい形で処分される…。可愛らしい子犬を購入できる私たちの見えないところで行われていた非情な行為が、今回、大量遺棄という形で姿を見せ始めました。

本来、販売される動物たちを守るために施行された法律であるはずなのに、犬たちに不幸を呼んでしまいました。事業者や、それを取り巻く環境が変わっていないのに法律だけを変えても、根本は何も変わっていません


そして、そのしわ寄せはすべて動物たちにくるのです。

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悲しい事例が出てしまいましたが、今後この法改正により、悪質な業者が摘発され、救われる動物たちが一匹でも増えることを願ってやみません。ブリーダーから動物を購入する際には、悪質な業者を見分けて選ぶ、ということが私たちに求められているかもしれません。

そして、事業者への規制も、徹底しておこなわれるべきです。
犯人の検挙はもちろん、しかるべき対策が早急にとられるよう、私たちも声をあげるべきではないのでしょうか?

出典
環境省 平成24年に行われた法改正の内容今度は佐賀でも犬が大量に衰弱、広がる謎を追跡

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