緊急地震速報が「過大な予測」をした理由 それでも知るべきシチュエーション別“対処法”

ホウドウキョク 3 Lines Summary

  • 少ないデータでいち早く予想するため、予想には誤差が生じる
  • 震度5以上の地震を見逃すこともある
  • 緊急地震速報が鳴ったときの適切な対処法

今日(5日)午前11時2分ごろ、茨城県沖で震度5強を予想する緊急地震速報が発表された。
ところが実際に起きた地震は最大震度3。拍子抜けしたという人も多かったのではないか。

なぜ、こうしたことが起こるのか?また、そもそも緊急地震速報とはどんなもので、鳴ったらどう行動すればいいのか?

気象庁地震津波防災対策室の担当者に話を聞いた。

緊急地震速報とは

ーーそもそも、緊急地震速報って何?

緊急地震速報は、地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度を予想し、可能な限り素早く知らせる情報のことです。

強い揺れの前に、自らの身を守ったり、列車のスピードを落としたり、工場などで機械制御を行うなどの活用がなされています。

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「気象庁HP」より

ーー緊急地震速報のしくみは?

地震が発生すると、震源からは揺れが波となって地面を伝わっていき、これを地震波と言います。

地震波にはP波とS波があり、P波の方がS波より速く伝わる性質があります。
一方、強い揺れによる被害をもたらすのは主に後から伝わってくるS波です。

このため、地震波の伝わる速度の差を利用して、先に伝わるP波を検知した段階でS波が伝わってくる前に危険が迫っていることを知らせることが可能になります。

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「気象庁HP」より

ーー緊急地震速報を発表する条件は?

最大震度5以上が予想された場合に、震度4以上が予想される地域に警報が発表されます。

今回は同時に起きた2つの地震を1つの大きな地震として処理

ーー今日(5日)の午前、緊急地震速報が発表されたが、その後、起きた地震は震度3だった。震度3なのに緊急地震速報が発表されたのはなぜ?

5日の午前11時2分ごろ、異なる地域で2つの地震が起きました。
茨城県南部の震度3の地震と富山県沖を震源とする震度3の地震です。

この異なる地域で同時に起きた2つの地震を1つの大きな地震として処理したためです。

震度5以上の地震を見逃すこともある

ーー最大震度5以上の地震を見逃すこともある?

少ないデータでいち早く予想するため、予想には誤差が生じます。
予想震度の誤差はプラスマイナス1程度です。

たとえば、最大震度4と予想したのに、震度5弱を観測したケースもありました。
こうしたケースは2017年に4回あり、最近ですと、7月2日に熊本県阿蘇地方で起きた最大5弱の地震。
この地震の予想は震度4だったため、緊急地震速報は発表されていません。

逆に、最大震度5弱と予想したけれども、最大震度4だったケースもあります。
去年12月6日に長野県中部で起きた地震は、最大震度5弱と予想し、緊急地震速報を発表したのですが、結果的に最大震度4でした。

緊急地震速報が鳴ったときの対処法

ーー緊急地震速報が鳴ったとき、どんな行動をすればいい?

周囲の状況によって、行動は変わってきます。

『屋外にいるとき』は、ブロック塀の倒壊、看板や割れたガラスの落下に注意する。
『エレベーターに乗っているとき』は、最寄りの階に停止し、すぐに降りる。
『電車に乗っているとき』は、吊り革、手すりにしっかりつかまる。
『車を運転しているとき』は、急ブレーキはかけず、緩やかに速度を落とす。そして、ハザードランプを点灯し、周りに注意を促す。

ーー私たちは緊急地震速報とどう付き合っていけばいい?

誤差があることを理解していただいて、緊急地震速報を見たり聞いたりしたら、周囲の状況に応じて、身の安全をはかってほしいと思います。

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出典
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