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シニアでも保護犬を引き取れるの? 犬を飼う新たな選択肢とその実態

By - ニッポン放送  作成:  更新:

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犬を飼う新たな選択肢 “保護犬を引き取る”方法とシニアの犬飼育の実態

戌年ですから、犬の話題。ペットフード協会の調べによりますと、去年、1994年の調査開始以来初めて、犬の飼育数が猫を下回ったことが明らかになりました。

とはいえ、そんな中だんだんと増えているのが、「保護犬を引き取る」という方法。ペットショップで犬を購入するのではなくて、保護されている犬を家庭に迎えるというもの。保護犬に興味があるんだけど、その方法がわからないという方も多いことでしょう。

そもそも「保護犬」というのは・・・飼い主に捨てられたり、迷子になって飼い主が居ない状態であったために、動物愛護センターや動物愛護団体などの施設に一時的に保護されている犬の事です。

また、何年か前にブリーダーがチワワを何頭も捨てた、という痛ましいニュースがありましたが、廃業したブリーダーから救出されて、里親を探している犬の事も「保護犬」と呼ぶ場合があります。

動物愛護センターに保護されている場合は、あくまでも「一時的な保護」であり、新たな飼い主が見つからない場合には殺処分されるという現実があります。その悲惨な状況をなんとか改善させたいと、強い志を持った人たちが、行き場のない犬たちの里親を探すべく、懸命な活動を続けています。

こうした保護犬とどうしたら出会えるのか?

まずは、インターネットで検索すると、保護された様々な犬の写真が出てきて、「何歳くらい」で「どんな性格」で「どんな特徴」かなどが載っていて、引き取り手を待っているサイトが数多く存在します。ですので、直接メールや電話をして、細かい情報を教えてもらうのもいいでしょう。

また、毎週どこかしらで「譲渡会」という、実際に犬に会うことが可能なイベントが行われていますので、興味がある人は積極的に参加してみるのも手です。

では、どんな犬が保護されているのか?

一言で、ペットショップとは比べ物にならないくらい、あらゆる犬がいる、ということです。人気のトイプードルやチワワ、柴犬もいれば、ゴールデンレトリバーのような大型犬もいる。子犬もいれば、大人の犬=成犬もいる。

健康な犬だけを譲渡しているのではなくて、健康を害している犬もいる。なぜなら・・・余命は数年しかなくても、人生ならぬ“犬生”を看取ってくれる心優しい人もいるので、健康に問題がある犬はそれを明らかにして引き取り先を待つ。

では、ペットショップで犬を購入するときと同じような気持ちでいいかというとやはり、ちょっと違います。

犬を保護している側は、もう決してその犬を悲しい目に合わせたくない、という強い意志で里親探しを行っている。ゆえに、引き取る人にも責任を絶対に放棄しないことを求めています。これ、当たり前の話なんですけどね。

保護犬の中には、悪徳ブリーダーのもとで何年もケージに閉じ込められていた犬や、人間と心を通わせる方法すら知らない犬もいます。野山を駆け回っていたところを保護されて、人間慣れしていない犬もいます。

どんな場合でも、根気よく、諦めることなく、その犬の一生に責任を持つことができるか、その覚悟が必要、とNPOなどの保護団体の人たちは言います。

ただ! 保護している人達が犬に対して心を尽くして世話してくれていることもあって、実際は、人懐っこいイイ子たちも非常に多い。保護犬紹介のHPを見ますと、「保護犬とは思えないほど人馴れしている」「心優しい」「おっとり」と書かれた犬たちがたくさんいます。

保護団体の人たちに聞きますと、犬を引き取りたいとやってくる人たちのよくあるパターンが「純血種がいい」とか「仔犬が欲しい」とこだわること。トイプードル、チワワ、ダックス、パグ、ボーダーコリー、シーズーなど、人気のある犬種に特化して保護し、里親募集を行っている保護団体もあるので、種類にこだわる人はそういうサイトを探す方法があります。

また、犬を新しい家族として迎えるということは、何も仔犬だけに限った話ではありません。無論、何と言っても仔犬はかわいい。

しかし、一部の方々に限っては子犬から飼いはじめるよりも、成犬を飼うことに大きなメリットが存在します。例えば、「はじめて犬と暮らす人」「子供のいる家庭」(子供と仔犬の両方をしつけるのは大変)「仔犬から始まって、これから15年も犬と一緒に暮らせる自信のない年齢の方」こういう人たちが、性格も大きさもすでに分かっている成犬と一緒に暮らすことは、飼い主にとっても犬にとっても好ましいと考えられます。

また、捨て犬であれ、迷い犬であれ、飼育を放棄された犬であれ、野犬以外の犬のほとんどは人間と再び信頼関係を築き、仲良く暮らすことに少しも問題はない。

特に、老舗保護団体「ちばわん」は、他の団体が目を向けないこともある「成犬」の「雑種」にこだわって積極的に保護。次の飼い主を探すことに意欲的です。

こうして犬と人のお見合いを経て「引き取ってもいい」と思った犬を見つけた場合。どの団体でも、「お試し期間」というのを設けています。2週間から1か月、実際に家で飼ってみるのです。それで相性が合わなかったら、団体に犬を返す。そうすることで、再び犬が路頭に迷わないようにする手立てを講じているのです。

さて、犬の飼育頭数は、2014年からの減少傾向が続いているのですが、年代別でみると、20代~60代までの全ての世代で減少傾向、一方で70代は維持していて減っていない。実際、高齢者が犬と暮らすことで健康に生きられると提案している病院があります。

日本の女医さんの獣医がいる草分け的医院・赤坂動物病院では、「70歳からパピーとキトンと暮らすプログラム」という活動を実施。日本人の女性の平均寿命は86歳ですから、70歳で犬を飼い始めればちょうど寿命が同じぐらい、というものです。ただし、面倒を見られなくなった時に代わりに誰が犬をみるかについて、病院と約束をちゃんとすることが前提です。

70歳すぎて仔犬から飼い始めると大変なのですが、成犬から飼い始めればハードルも低い。また、本当にいざとなったときは、病院側が「うちで引き取ってもいい」と心強い後押しをしている。こういう動物病院はなかなかないのですが、保護犬がまったく減らないなか、犬にとっても人の健康にとってもこの活動は有効かもしれません。

「保護犬を引き取る」というと日本では特殊な事なのですが、外国ではこれが極めて一般的で、引き取る=「犬を飼う資格がある」と公に認められることになって、大変なステータスだということです。

1月16日(火)高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

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出典
犬を飼う新たな選択肢 “保護犬を引き取る”方法とシニアの犬飼育の実態

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