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「慌ただしく海外に旅立った我が娘へ」頼もしいあなたに伝えたい『母より』

By - 産経新聞  作成:  更新:

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※ 写真はイメージ

産経新聞大阪版、夕刊一面で毎日連載中。一般の方から寄せられた600字のエッセー『夕焼けエッセー』。

さまざまな年齢、職業の人々がつづった等身大のエッセーをご覧ください。

じゃあね!頑張ってね!

今日、高校2年生の次女が1年間の交換留学のため、オーストラリアに出発しました。早朝に関空行きの高速バスに乗るため、朝からゆっくりと話す間もなく、あわただしく家を出ました。

早朝にもかかわらず、バス停や空港には友達や先生が見送りにきてくれました。娘は名残惜しそうにおしゃべりを楽しんでいたため、また、ゆっくり話す時間を取れないまま、あっという間に搭乗口へ入る時間になってしまいました。娘は「じゃあね!」と手を振り、笑顔で行ってしまいました。

ついさっきまで、娘がいなくなるという実感を持てずにいたのに、姿が見えなくなった瞬間、頭の中が真っ白になり、その後のことはよく覚えていません。気がつくと帰りの高速バスの中で次々にあふれ出てくる涙を拭(ぬぐ)っていました。と同時に、娘の存在の大きさを初めて感じました。

帰宅してからも、娘の部屋を見ては寂しさが込み上げ、娘が置いていった物が目に入るたびに涙があふれてきました。

小さい頃は泣き虫で弱虫だった子が自分で考えて決めた留学です。楽しいことばかりではないと覚悟して出発していきました。甘えたくない…と携帯電話も置いていきました。とても強くなり頼もしく思えます。

娘のいない生活に慣れるまで少し時間が必要ですが、私が泣いている場合ではありません。娘の成長を喜び、1年後、さらに頼もしくなった娘と笑顔で会える日を楽しみに私も日々頑張ろうと思います。

頑張ってネ! 日本から応援しています! 母より

奈良県 48歳 

産経新聞 2018年02月13日 ーより

[提供/産経新聞 ・ 構成/grape編集部]

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