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「先生に知ってほしい…」貧困層の子供達の心の声 先生が考案したメモが反響を呼ぶ

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:@kylemschwartz

カイル・シュワルツさんは、デンバー州で小学3年生を担任している先生です。普段は世の中の事について生徒に伝えるのがカイル先生の役割…。でも、彼女は、自分の生徒である子どもたちが生活している世界についてもっと知りたかったのです。

そこで、カイルさんがある宿題をつくりました。

I wish my teacher knew…

その宿題はいたって簡単なものでした。それは「先生に知ってほしい…」と始まるメモの続きを、子どもたちに書いてもらうというもの。

そのメモに自分の名前を書くか書かないかは、子どもたちに任せました。なぜなら、子どもたちが心の底で思っていることを包み隠さず打ち明けてほしかったからです。

しかし実際は、名前を隠すことなく、クラスのみんなと共有する子供たちの方が多かったそうです。そして提出された宿題…。その中に含まれたものは心が痛むものも含まれていました。

先生に知ってほしい…私のお家にはエンピツがないの。だから、宿題ができないの。

カイル先生が教えている子どもたちの多くは、低所得者層で、政府からの支援を受けないと生活が難しい家庭から来ています。エンピツさえもない家庭などは、なかなか想像がつきませんが、事態の深刻さを物語っています。

先生に知ってほしい…3歳の時にお父さんはメキシコに強制送還されたんだ。お父さんに会いたい。

カイル先生が教える子どもたちが抱える問題は低所得だけではありません。生徒の90%程度はラテンアメリカ系の住民で、中には不法入国などの問題でアメリカにいられなくなる家族の一員が出るケースもあるのです。

クラスに変化が起きる

これらのようなメモをクラスで共有すると、子どもたちにも変化が現れました。例えば、ある子どもは次のようなメモを残しました。

先生に知ってほしい…一緒に遊ぶお友達がいないの。

そうすると、メモを書いた子供の「心の叫び」を理解した他の子どもたちはなんと、一緒に遊んでくれたりするようになったのです。

「打ち明けメモ」、アメリカ中に広がる

カイル先生は、このような問題はアメリカ国内のあらゆる地域、そして海外でも起きていることを知っていました。その現実をなるべく多くの人に知ってもらいたい…。そう思ったカイル先生は、自分のTwitterから、メモの内容を公開することにしました。

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出典:@kylemschwartz

「#iwishmyteacherknew」のハッシュタグをつけたカイル先生のツイートは多くの反響を得ました。そして、「私のクラスでもやってみたい」と思う先生たちが増え、アメリカの17の州で行われたそうです。

学問を教えることのみが、先生の役割ではない

カイル先生は、子どもたちの心のケアをすることも、勉強と同じく重要なことと考えています。多くの学校が抱える問題を意識し、それを少しでも良くしようと行動したカイルさんから学べる子どもたちがうらやましク思えますね。そして、子どもたちの生活が少しでもよくなることを心から祈っています。

出典
@kylemschwartz 

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