grape [グレイプ]

被災し、水に浸かった沢山のフィルム 修復すると、そこに映っていたものは

By - ニッポン放送  公開:  更新:

Share Tweet LINE コメント

2004年、兵庫県北部を豪雨が襲ったとき、かつて兵庫の写真館で働いていた吉岡さんは心配になり被災地を訪れると、あまりの惨状にがく然。何か役に立てることはないかと、「水に浸かった写真やフィルム・ビデオを修復します」というチラシを避難所に貼って、無料で作業を行いました。

「被災した人に、お金の話なんかできませんよ」と言う吉岡さん。以来、水害や地震災害が起こるたびに、被災地へ足を運ぶようになりました。
2011年3月の東日本大震災のときも、福島へ赴きました。実は、震災前に福島県から「県民が集めた昭和のフィルム550本を修復して、DVDにしてくれませんか?」という依頼があり、その作業を進めている最中に震災が起こったのです。

突起状に劣化したフィルムの修復(修復前(左)と修復後(右))

修復とダビングを済ませた5月、現地へ行って被災者にDVDを手渡すと、身内を亡くした人も多く、亡くなった家族が写っているDVDを見て、泣きながら感謝する人も多かったそうです。

今年洪水に襲われた岡山県や広島県の災害に対して、いま吉岡さんの作業場では、特に大きい被害を受けた岡山県・真備町の被災者から預かったビデオテープ60本が修復を待っています。吉岡さんの高度な技術は海外でも評判になり、最近はハリウッドから昔の映画のフィルムや、外国から、国家的資料の入ったマイクロフィルムの修復まで依頼されるようになりましたが、あくまで家族の写ったフィルムの修復が優先。吉岡さんは言います。

「これから先、修復の必要なフィルムがどんどん出て来ます。後継者も育てないといかんし、手が動くうちは、死ぬまでこの仕事をやらないかんでしょうね」

八木亜希子 LOVE&MELODY
FM93AM1242ニッポン放送 土曜 8:00-10:50

八木亜希子 LOVE & MELODY

下のバナーをクリックすると、番組をradikoからお聴きいただけます。

radikoのタイムフリーを聴く

ニッポン放送ニュース しゃベル

「気になるしゃべりを掘りおこす」をコンセプトに、インターネットを通じてニッポン放送の番組と連動した記事を配信するサービスです。日々の放送から選りすぐりの内容を再編集した記事のほか、イベントのレポート記事など放送とは異なるオリジナルコンテンツも配信します。

出典
ニッポン放送被災者に無料で修復も~大切なフィルムを蘇らせるフィルム修復師のストーリー

Share Tweet LINE コメント

page
top