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12月7日は双子デュオ・リリーズの誕生日~ザ・ピーナッツの後継者としてデビュー

By - ニッポン放送  作成:  更新:

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【大人のMusic Calendar】

地元・北海道の道花であるスズランの英語名からグループ名が付けられた双子デュオのアイドル、ザ・リリーズは北海道夕張市出身。北海道生まれの双子歌手といえば、こまどり姉妹が想い出されるが、渡辺プロダクションに所属したザ・リリーズは、ザ・ピーナッツの直系の後輩であった。そのザ・ピーナッツが引退した1975年に、後を継ぐようにしてデビューした二人は期待に応えて2ndシングル「好きよキャプテン」をヒットさせ、タレントとしても活躍を遂げた。本日12月7日は1960年生まれのザ・リリーズの燕奈緒美・真由美姉妹の誕生日。58歳となった今も若々しい姿でステージに立ち続けている。

1975年4月5日のさよなら公演をもって、ザ・ピーナッツが惜しまれつつ引退してからちょうど2ヶ月後の6月5日、ザ・リリーズは「水色のときめき」で東芝EMIからデビューした。当時の渡辺プロでは、デビュー3年目のキャンディーズが「年下の男の子」で遂にベストテンヒットを出して人気を急上昇させていた頃。リリーズも9月に出したセカンド・シングルの「好きよキャプテン」がヒットしてスターの仲間入りを果たす。二人の代表曲となる作品は、キャンディーズのデビュー曲「あなたに夢中」を手がけた森田公一の作曲、作詞家として活躍を始めて間もない頃の松本隆の詞であった。その後はそれほど大きなヒットには至らなかったものの、「初恋にさよなら」「恋に木枯し」「春風の中でつかまえて」などコンスタントにリリースされ、1981年の「シェルの涙」まで、東芝では15枚のシングルと5枚のオリジナル・アルバムが作られている。但し、1978年12月にリリース予定だった11枚目にあたるシングル「キス・ミー/Bonjour涙」はサンプル盤まで出来ていながら発売中止になったという経緯がある。作品の傾向は二人の成長に合わせて、初期の爽やかなフォーク調から、次第に大人っぽい歌謡ポップスへと変遷していく様子が窺える。

並行して女優、タレントとしても活躍した。時代劇『銭形平次』へのレギュラー出演や、クイズ番組『ズバリ!当てましょう』のアシスタントを務めていたのが印象深い。歌手としては東芝でのリリースを1981年で終えた後、しばらくレコードのリリースは途絶えるが、1984年には東宝特撮映画音楽の新録音盤『ゴジラ伝説』(キングレコード)の第3集で、かつてザ・ピーナッツが歌った「モスラの歌」をカヴァーして久々のレコーディング。翌1985年にはビクターに所属し、本名の“燕奈緒美・燕真由美”名義で特撮人形劇『地球防衛軍テラホークス』の主題歌シングルを2枚リリースする。さらにアニメ『ワンダービートS』(1986年)の主題歌も歌った。1985年にはとんねるずの「雨の西麻布」に織り込まれた“双子のリリーズ”のフレーズで人気再燃。リリーズ復活の機運が到来する。その結果、1986年秋には吉田照美とのデュエットによるムード歌謡調の企画シングル「夫婦茶碗」がポリスターから出された。ジャケット写真の二人はかなりセクシーな大人の女性の表情を見せている。

その後は姉・奈緒美の結婚&出産などもあって活動休止となるも、テレビ番組では時折歌を披露する機会もあり、2005年に開催されたクリスマスライブパーティーを機に再結成されて新曲も出した。近年ではラジオのレギュラーのほか、『同窓会コンサート』への参加、旧アルバムの復刻など、二人の歌声を聴ける機会は少なくない。ザ・ピーナッツの二人が天国へ旅立ってしまった今、北海道の先輩・こまどり姉妹との奇跡の共演のステージが見てみたいと思うのだが、果たして実現の可能性は!?

ザ・リリーズ「水色のときめき」「好きよキャプテン」「初恋にさよなら」「恋に木枯し」「太陽がいっぱい」「きわどい季節」吉田照美&リリーズ「夫婦茶碗」ジャケット撮影協力:鈴木啓之

【著者】鈴木啓之 (すずき・ひろゆき):アーカイヴァー。テレビ番組制作会社を経て、ライター&プロデュース業。主に昭和の音楽、テレビ、映画などについて執筆活動を手がける。著書に『東京レコード散歩』『王様のレコード』『昭和歌謡レコード大全』など。FMおだわら『ラジオ歌謡選抜』(毎週日曜23時~)に出演中。

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ニッポン放送12月7日は双子デュオ・リリーズの誕生日~ザ・ピーナッツの後継者としてデビュー

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