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町田忍「デパ地下は昭和の商店街である」

By - ニッポン放送  作成:  更新:

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毎日、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーターは女優の黒木瞳さんです。

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、庶民文化研究家の町田忍が出演。残すべき古き良きものについて語った。

黒木)今週のゲストは庶民文化研究家の町田忍さんです。
昭和から平成にかけて様々な文化の研究をされて来ましたけれど、来年の春には平成が終わります。

町田)昭和も遠くなってしまう。

黒木)町田さんにとって、時代が変わって行く気持ちはどうですか?

町田)日本は独特ですよ。普通は西暦が多いですが、日本は未だに並行して日本独特の呼び名があるというのも世界に誇れると思うのですが、時代の流れを感じます。平成もそのうち、昭和や明治と同様の感覚になるのかなと思いますけれどね。

黒木)庶民の生活を大きく変えたものと言ったら?

町田)昭和から平成にかけてだと、テレビの延長線にあるものですね。昭和28年に登場したテレビが、生活を大きく変えたと思います。

黒木)AIなどというものも出て来ました。今後は時代もモノもさらに変わって行きます。

町田)だんだん人間味が無くなります。無機質っぽい方向へ行っていますよね。建物にしても、ガラス貼りとか。もうちょっと泥臭いものもあっていいかと思うのですが。いまデパートで人気なのはデパ地下ですよ。研究したら、あそこは昭和の商店街なのです。まず対面販売で、狭いじゃないですか。テナントだからお店が頑張って、どんどん声を掛けて来る。これが昭和の商店街ですね。だからどんなにおしゃれなカフェやバーができても、いまだにガード下の飲み屋さんは外国の人も好んでいますよね。逆にそういったところが大切になって行くのです。

黒木)コミュニケーションというところでしょうか。

町田)キーワードはコミュニケーションです。

黒木)そういったものを求めて人が集まっていく、大事なものは変わらないということでしょうね。

町田)日本人のDNAと言うか、人間としてそういうものを欲すると思うのですよ。

黒木)デパ地下を「あれは昭和ですよ」と言われたのは発見ですね。

町田)自分でそう思いました。

黒木)直接お店の人と話さないといけないし。

町田)あれを1階に持って来ても良いと思いますけれどね。あとは屋上の活性化ですね。

黒木)デパ1にしてしまうと。面白い発想ですね。町田さんはそういった提案もしているのですか?

町田)折があれば、いろいろなところでやっています。よくデパートの広報と会うことがあるのですが、そのときに話には出します。少子化もあって、なかなか実現するのは難しいらしいですけれどね。昔はデパートの屋上と言ったら子供でしたよね。

黒木)どんどん高級になって、ハイカラになっていって。良いのですが、ときどきは昭和の香りを味わいたいですね。長年庶民の文化を研究されていて、町田さん自身何を学ばれて、何が良かったですか?

町田)人間が生活する上で必要なこと、いままでは機能に走り過ぎたのですよ。無駄なものをどんどん切り捨てたのだけれど、バブルが崩壊して、実は何が生活に必要かと言うと、切り捨てたもののなかにあるのではないか、ということにやっと気付き始めた。そういうものにもっと光を当てて貰いたいですね。

町田 忍/庶民文化研究家・日本銭湯文化協会理事

■1950年、東京都目黒区生まれ。和光大学人文学部芸術学科卒業。
■在学中、博物館学芸員資格取得実習に行った国立博物館で博物学に興味を抱く。
■またヒッピーとしてヨーロッパ各地を放浪。
■大学卒業後、約1年半の警視庁警察官勤務を経て、庶民文化における見落とされがちな風俗意匠を研究。庶民文化研究所を設立した。
■少年時代より商品や各種パッケージを収集。150以上のジャンル。
 チョコレート、納豆ラベルは2,000枚を越える。
■30年以上かけて全国の銭湯を3,000カ所以上訪ね歩き、銭湯を調査・研究。
 社団法人・日本銭湯文化協会の理事に就任。
 銭湯に関する著書を多数発表し、銭湯文化研究の第一人者として活動。

ENEOSプレゼンツ あさナビ
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49

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ニッポン放送町田忍「デパ地下は昭和の商店街である」

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