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世界銀行総裁が辞任~米中貿易戦争の影響か

By - ニッポン放送  公開:  更新:

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月9日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。世界銀行総裁の辞任について解説した。

世界銀行のジム・ヨン・キム総裁が任期を残して辞任

世界銀行は7日、ジム・ヨン・キム総裁が2月1日付けで辞任すると発表した。任期満了まで3年半を残しての突然の辞任、その理由は明らかにされていない。

飯田)世界銀行は新興国を中心にお金を貸してくれる。日本も新幹線を作るときに借りましたよね。

高橋)昔ですね。途上国向けの融資で、他に国際機関として有名なのはIMF(国際通貨基金)です。IMFと世界銀行は実はセットなのですよ。短期資金をIMFが貸して、長期資金を世界銀行と分けているのです。IMF世銀体制と言って、国際金融のなかでは2つセットになった機関ですね。だからIMFと同じ機関と思ってもいいくらいです。

飯田)年次総会も一緒にやっていますものね。

高橋)一緒です。総裁は、世界銀行はアメリカ人が出て、IMFはヨーロッパ人と決まっているのですよ。

飯田)ジム・ヨン・キムさんは、キムさんと名前がついているけれどアメリカ人。

高橋)韓国系アメリカ人です。世界銀行はいつもアメリカ人なのです。IMFの方は必ずヨーロッパ人。日本は総裁に出したい時期もあったので挑戦したこともあるのですけれど、まったく無理です。

飯田)そこはある意味の既得権みたいな。

高橋)アメリカ人ヨーロッパ人と決まっています。

世界銀行とIMF総裁は必ず戦勝国から

飯田)やはりそこは戦勝国から出るのですか?

高橋)もちろんそうですね。

飯田)ではフランスだったりイギリスだったり。

高橋)歴史を振り返ると、これは戦勝国の体制ですから。

飯田)では日本人とかドイツ人などは。

高橋)あり得ない。でもお金だけ出せって言われるのですけれどね。職員は行っていますが、本当のトップは取れないと思います。そういうときに戦後の名残が見られるのですよ。だから国際連合と似ているのですよ、はっきり言えば。

飯田)国連そのものと。

中国に融資をしていた世界銀行

高橋)それとこのIMF世銀もセットですから、ある意味で戦後体制の象徴ですよ。でもトランプ大統領から見るとよく分からない機関だと思います。アメリカ人を出しているのを本人は知らなかったかもしれないし。感覚的に言うと、政府の関連子会社みたいなイメージでしょう。だから社長は知らないとか。
もともとオバマ政権で選ばれた人ですから、トランプさんが振り返ってみたら「あれオバマ政権で選んだのか、じゃあ良くないな」とか思ったくらいかもしれない。世界銀行がけっこう中国に融資をしていたので、「中国は途上国ではないではないか」と、そのくらいの発想ですよ。日本のなかでもODAを中国にやったらおかしいではないかと言われるでしょう、それと同じ感覚ですよ。これまでの総裁は中国融資をして平気な顔をしていたわけで、それは少し感覚的に違うなという感じは私もしましたけれどね。

飯田)日本の報道だとその辺が少し省かれる形で、財務長官のムニューシンさんと折り合いが付かなかったというような話が出ていますが、そこの根っこがあるわけですか。

高橋)それから世界銀行は低利で借りられるから、中国にとってメリットがあるのですよ。中国のAIIBもそうですが、自国で調達しようとすると割高のコストになってしまうのです。

飯田)金利が高くないとお金が集まらないと。

高橋)中国は一流国ではないので、日本と比べればかなり割高な金利になりますけれど、世界銀行は世界最低金利で借りられるのです。中国がそのお金をそのままどこかの途上国に貸し付けているのではないかという話が前から随分あったのですよ。

飯田)又貸ししていると。

高橋)世界銀行は何をやっているのだと、そういう感じで見られていたのは事実ですけれど。それに対するリアクションが、この総裁はあまりにも良くなかったように私は思います。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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ニッポン放送世界銀行総裁が辞任~米中貿易戦争の影響か

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