grape [グレイプ]

リオ閉会式でのアクロバティックなダンスが反響を呼んだ車椅子ダンサー、かんばらけんた 先天性二分脊椎症のため車椅子生活に

By - ニッポン放送  公開:  更新:

Share Tweet LINE コメント

毎週月~木曜日13時42分時から放送しているニッポン放送『ニッポンチャレンジドアスリート』。
障がい者アスリート本人や、障がい者スポーツ・障がい者アスリートを支える人たちから、競技のこと、これまでの活躍や活動、現在そして未来のことなどを伺います。

今回のゲストは車椅子ダンサーのかんばらけんたさんです。

1986年、神戸市出身の32歳。先天性二分脊椎症のため、幼少時より車椅子生活に。システムエンジニアとして働きながら、2016年からダンサーとして活動。車椅子の上で逆立ちするなど、アクロバティックなダンスパフォーマンスを披露し、2016年、リオパラリンピックの閉会式にも出演。大きな反響を呼びました。

車椅子上のパフォーマンスを始めた理由、なぜダンサーになったのか、リオ閉会式出演の経緯と裏話、これからの活動と、支えてくれる奥さんとの出逢い、2020への思いなどを伺いました。

■ダンスにはまったくの素人だったかんばらさん。なぜダンスを始めたのか?

「ダンサーになりたかったわけではなくて、パフォーマンス専用の車いすがという・・・たとえば、タイヤの横に太鼓がついていたり。真っ白な車いすなんですけど。あとは、後ろに羽みたいのがついていて、そこから音が出て。車いすが動くと音が鳴って、車いすが止まると音が止まる、というパフォーマンス専用の車いすがあって。それに乗りたくて応募した、という感じです」

■横浜市を拠点に、年齢、性別、国籍、障がいのあるなしを越えて集まった人たちが、様々な活動をする団体「スローレーベル」。そこには、かんばらさんがこれまで接したことのない障がい者の人たちが大勢いた。

「それまでぼく、意外とほかの障がい者の方と関わる機会あまりなくて、ダウン症の方とちゃんと関わったのが初めてくらいな感じで。ダウン症の子のハッピーな空気にする感じとか、そういうのを実際にいろいろ経験して。単純に、出会ったことのない種類の方に出会えて、すごく刺激的でしたね」

■公演にダンサーとして出演したかんばらさん。次第に、車いすダンスの魅力にとりつかれていった。

「ダンスをしてすごく楽しくて。これが終わってしまうのがもったいない、寂しい気がして『どうやったら続けていけるだろう?』というのを自分の中で考えて。いろんなダンスのワークショップに行ってみたりとか、ダンスの公演をしている方と知り合える機会を自分から作りに行ったりして『どうやったらダンスを続けられるんだろう?』というのを模索した感じですね」

■車いすダンスを始めた2016年、かんばらさんに、ひょんなことから急な話が舞い込んできた。「東京の前に、リオパラリンピックの閉会式に出演しないか?」という依頼である。

「『打ち合わせがあるので来てください』と。行ったら、そこが実はオーディションの会場で、振付家のMIKIKO先生とか、有名ないろんな方がいらっしゃって。その中で急にオーティションが始まって『じゃあちょっと踊ってみてください』と言われて、踊ったら『じゃあ、お願いします』って言われて。そこで『リオの出演者なので、予定は大丈夫でしょうか』という調整が始まった、という感じです」

■迎えた閉会式当日。ステージに立つと、そこには、これまでに見たこともないような光景があった。

「お客さんが7万人くらいいたと思うんですけど。もう歓声が『ワー』というだけで地面が揺れて、空気が震える感じを始めて経験しました。それこそ、夢の中にいるような、現実味がないようなところで。それで、日本国歌が流れて『ワー』という歓声で地面が揺れている中、ステージに上がって行ったので、そのときが一番緊張した気がします」

■東京パラリンピックまであと2年を切ったが、リオパラリンピックに出演したかんばらさんは、東京にどういう形で参加したいと思っているのか?

「ちょっとできるかどうかわからないけど思っているのは・・・東京パラリンピックは、もちろん出られたらいいなと思っていますけど。オリンピックに車いすで出られる競技はないんですけど、閉会式なら車いすで出ても問題ないので、そういった意味で、東京パラを盛り上げるためには、オリンピックの閉会式に出られたらいいな、というのはちょっとだけ目論んでいたりします」

■かんばらさんに、これからの夢を聞いてみた。

「『障がい者の方と関わったことないです』とか『ダンス生で観たことないです』という人の前で、どれだけ踊れるかが、ぼくはすごく意味があるかな、と思っていて。小学生とか『車いすに全然触ったことないです』という子たちの前で踊ったりすると、すごく盛り上がって。『車いすはかわいそう、と思っていたけど、実はすごく楽しそうでした』とか。『車いす触ってみたい人』というとみんな手を上げてくれたりする」

「観たことないダンスだと思うんですよね、他の方からすると。『こんなこと車いすの人ができると思わなかった』みたいな・・・たとえば空中芸とかに、今チャレンジしている。そういった『驚かせるパフォーマンス』というのは、ひとつ続けていきたいなと思っています」

※放送内容は、上のYouTubeの再生ボタンを押すとお聴きになれます。

かんばらけんた / 車椅子ダンス / Wheelchair dance

ニッポンチャレンジドアスリート

ニッポン放送にて、月曜日~金曜日、13時42分から放送中。 パラアスリート本人や、パラスポーツ・パラアスリートを支える人たちから、競技のこと、これまでの活躍や活動、現在そして未来のことなどを、インタビュー形式でお話頂くラジオ番組です。
http://www.1242.com/challenged/

出典
【かんばらけんた】車椅子ダンサー。先天性二分脊椎症のため車椅子生活に。リオ閉会式でのアクロバティックなダンスが反響を呼ぶ。Profile / かんばらけんた / 車椅子ダンス / Wheelchair dance

Share Tweet LINE コメント

page
top