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映画とともに振り返る「平成」

By - ニッポン放送  公開:  更新:

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第562回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

平成31年4月30日の天皇陛下のご退位により、30年続いた平成の時代は幕を閉じ、新しい元号が始まります。そこで今回は、平成の時代に劇場公開された映画を振り返りながら、「平成」という時代を掘り起こします。

元気な日本映画、世界に誇る劇場アニメーション。そして、映画の楽しみ方そのものが大きく変化した時代

踊る大捜査線

平成に入ってから日本映画界において大きな変革をもたらしたのが、テレビ局の本格参入。自局の高視聴率ドラマをスケールアップして映画化し、多くのドラマファンが映画館に足を運ぶ風潮もすっかり定着しました。その成功例として真っ先に思い浮かぶのが『踊る大捜査線』シリーズでしょう。

主人公・青島俊作を演じた織田裕二の代表作にして刑事ドラマ、日本映画の金字塔となった同シリーズ。劇場版はスピンオフを含めて全6作品が公開され、いずれも大ヒット。

なかでも『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』は、2003年国内劇場公開映画の興行収入第1位を記録し、洋画人気が根強かった映画興行において邦画が逆転するという事態が発生。『踊る大捜査線 THE MOVIE』が邦画実写映画の新たな可能性を見せたことは、間違いない事実でしょう。

映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』

千と千尋の神隠し

平成初期の映画界は、興行収入における洋画のシェアは7割近く、邦画は3割にも満たないという、いわゆる「洋高邦低」という状況でした。それが現在では「邦高洋低」で、邦画のシェアは6割近くとなっています。そんな平成の映画興行を語るにおいて外せないのが、劇場アニメーションの存在。特にスタジオジブリ作品は、日本のみならず世界的にも多大な影響を与えました。

2001年に公開された『千と千尋の神隠し』は、その年の興行収入ランキングで第1位を獲得しただけでなく、平成に公開された国内映画の興行収入ランキングでも第1位に輝いています。宮崎駿監督が引退を撤回したいま、今後のジブリ作品のラインナップに期待が高まりますね。

アバター

DVDやBlu-ray、デジタル配信など、映像作品を楽しむ環境が激変した平成。それと同時に、映画の楽しみ方が多様化した時代でもありました。

スクリーンから飛び出して“映画を観る”というより、映画のなかに自分が入り込んだかのような映像体験ができるデジタル3D。作品のシーンとシンクロして、座席が前後左右に稼働。風やミスト、香りなどが飛び出し、アトラクション効果が満載の4DX。壁面を埋め尽くす大型スクリーンとクリアなサウンドでこれまでにない映画との一体感を楽しめるIMAX。そして“3Dを超えた3D”と呼ばれる驚きの映像体験、IMAX3D。

映画館でしか堪能できない映画体験の火付け役となったのは、やはりジェームズ・キャメロン監督による『アバター』。公開から今年で10年、現在はその続編が第2弾から第5弾まで製作中とのこと。新たな技術的躍進で、再び我々を驚かせてくれることでしょう。

<作品情報>
踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年)
DVD&Blu-rayリリース
監督:本広克行 脚本:君塚良一
出演:織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里、水野美紀、ユースケ・サンタマリア、斉藤暁、佐戸井けん太、小林すすむ、甲本雅裕、遠山俊也、小野武彦、北村総一朗、小泉孝太郎、真矢みき、筧利夫、岡村隆史、いかりや長介 ほか

千と千尋の神隠し(2001年)
DVD&Blu-rayリリース
監督・脚本・原案・原作:宮崎駿
製作:鈴木敏夫
声の出演:柊瑠美、入野自由、夏木マリ、中村彰男、内藤剛志、沢口靖子、神木隆之介、我修院達也、玉井夕海、大泉洋、はやし・こば、小野武彦、上條恒彦、菅原文太 ほか
Disney ブルーレイ・デジタル配信 https://www.disney.co.jp/studio/ghibli/0252.html

アバター(2009年)
DVD&Blu-rayリリース
監督・脚本・製作:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー、スティーヴン・ラング、ミシェル・ロドリゲス ほか
DVD Blu-Ray デジタル配信 http://www.foxjapan.com/avatar

八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。
機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。
初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。
トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com

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出典
ニッポン放送映画とともに振り返る「平成」映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』ブルーレイ&DVD発売記念予告編映画『アバター<特別編>』予告編

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