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世界で最後の1頭… 24時間体制で警備されているキタシロサイのオス

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:@OlPejeta

最近、動物園でもサイを見かける機会がめっきり減りました。

それもそのはず、地球上に生息するサイは、どの種も絶滅が危惧されているのです。

なかでも、絶滅が目前にまでせまっているキタシロサイの「スーダン」には、最後の望みがかけられています。

24時間体制での警備体制

現在、野生のキタシロサイは確認されておらず、世界に残った個体は、たった4頭

数少ない生き残ったキタシロサイのなかで、オスは「スーダン」だけなのです。

このままでは、あと10数年で絶滅してしまいます。

種を存続させていくために、キタシロサイのメスとの交配だけでなく(遺伝的には種が異なりますが)南シロサイとの交配や人工的な繁殖の手段など、あらゆる手段が検討されています。

しかし、それもスーダンが生きていなければ無理な話。

密猟者から守るため、スーダンには無線通信装置を取り付け、居場所を常に把握。スーダンの周辺には、銃を持った警備員が24時間体制でガードを固めています。

それだけでなく、生息地域のパトロールを行ったり、覆面レンジャーが各地に配備されて密猟に関する情報をあらゆる方向から収集、対策にあたっています。

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出典:Ol Pejeta

ものものしいレンジャーに囲まれても、のんびり過ごしているスーダン…。

そのギャップが、見ている人に悲しい気持ちを抱かせます。

サイの”角”に迫る危機

世界には、大きく分けて5種類のサイが生息しています。

アフリカ大陸のシロサイ(スーダンはこの仲間)とクロサイ、インド・ネパールに暮らすインドサイ、東南アジアに生息するジャワサイ、スマトラサイです。

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出典:Wikipedia

その5種はいずれも絶滅危惧種として指定されています。人間による乱獲が原因で、現在でもサイの「角」を狙った密猟者が絶えません。

工芸品や漢方薬の一種(実際には効果は立証されていない)として珍重されており、金の2倍以上の高値がつくこともあるため、密猟者が急増したのです。

本来ならば、サイの角は人間の爪や髪のようなもので、放っておけば再生します

しかし、そんなことはお構いなしの密猟者たちは、角を根元からえぐり取るか、そのまま命をも奪います。

保護団体は、絶滅の危機に瀕しているサイの命を守るため、スーダンのように24時間体制での警備を行っています。また、保護団体は”あえて”サイの角を切り取っておくなどの措置を講じなくてはならなくなっているのです。

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出典:@JulianDutton1

スーダンの角も、あらかじめ切り取られているのが分かりますね。

キタシロサイの角は最長で160cmにも達すると言われています。スーダンが42歳であることを考えると、本来ならばとても立派な角を持っているはず。

人間の勝手な欲望によって、本来の姿で過ごせない…それは、とても悲しいことです。

スーダンを始めとしたサイだけでなく、世界中の絶滅危惧種が危機を回避し、安心して暮らせるようになるには…どうしても、人間の手が必要になるでしょう。

動物たちを絶滅に追いやるのも人間。守ることができるのも、また人間なのです。

彼らが安心して暮らせるようになる日を、切に願います。

出典
世界で最後の1頭 オスのキタシロサイを24時間警備Ol PejetaCan the White Rhino Be Saved? A Non-Profit's Quest

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