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既読にならない夫のLINE 毎日「おはよう」のスタンプを送ってみると

By - 産経新聞  公開:  更新:

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産経新聞大阪版、夕刊一面で毎日連載中。一般の方から寄せられた600字のエッセー『夕焼けエッセー』。

さまざまな年齢、職業の人々がつづった等身大のエッセーをご覧ください。

ラインで送るラブレター

今年の3月で夫が亡くなって3年になる。最近は夫がもういないという現実を受け入れることができるようになった。でも、夫への思いは一層強くなっている。

昨年、夫の三回忌を終えた頃、夫が亡くなる4日前にくれた最後のラインを読み直した。そこには夫が自分ではまだ大丈夫だと思っていた内容が書かれていた。胸がいっぱいになった。

思わず「会いたいよ」と返信した。もちろん、既読にはならない。でも、夫と繋がった気がしてそれ以来毎朝「おはよう」と笑顔のスタンプを送っている。

33年前、先天性心疾患の私のすべてを受け入れ結婚してくれた夫は5歳下、知り合った頃は大学生で弟のような気がしていた。冷静沈着、理系の夫は私にないものをいっぱい持っていた。今思うと、私の一目惚れだった気がする。

夫と結婚し、一人娘という宝物をプレゼントしてくれ、私の人生を変えてくれた夫。私にとってたった一人の最愛の人だ。知り合った頃は摂食障害でやせていた私も、最近は毎日笑って、食べて、おしゃべりをしてだいぶふっくらしてきた。夫もきっと喜んでくれているだろう。

「私があなたのそばに行くまで待っていてね、会えたらまた自転車の2人乗りをして春の風を切って走ろうね」と、いつかきっと既読になる日がくると信じて、今日もラインでラブレターを送っている。

もうすぐバレンタインデーがやってくる。今年はラブレターと一緒に甘い甘いチョコを贈ろう。

愛媛県 67歳

産経新聞 2019年02月13日 ーより

[提供/産経新聞 ・ 構成/grape編集部]

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