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『クレイジー』といわれた女性アスリートたち ナイキのCMに心揺さぶられる

By - grape編集部  公開:  更新:

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2019年2月24日、アメリカで映画の祭典『第91回アカデミー賞』の授賞式が開催されました。その授賞式の中継番組で放送されたスポーツ用品メーカー『ナイキ』のTVコマーシャルが話題になっています。

CMのタイトルは『Dream Crazier』。あらゆるスポーツで活躍する女性アスリートたちの映像に合わせて、プロテニス選手のセリーナ・ウィリアムズの英語のナレーションが重なります。

もし私たちが感情を表に出せば、感情的だといわれる。

もし私たちが男性を相手に競えば、狂ってる。

もし私たちが男女の機会均等を望めば、妄想的。

何かのために戦おうとすれば、抑制できない。

あまりにも優れていると、何かがおかしい。

そして私たちが怒れば、ヒステリー、分別がない、またはただのクレイジー。

女性がマラソンを走ることは、クレイジー。

女性がボクシングをするのは、クレイジー。

女性がダンクシュートをキメるのは、クレイジー。

女性がNBAチームのコーチを務めるのは、クレイジー。

女性がヒジャブを巻いて競技に参加し、競技の歴史を塗り替え、ダブルコーク1080で着地に成功し、

グランドスラムを23回達成した後、子どもを産み、復帰したら、

クレイジー、クレイジー、クレイジー、クレイジー、そしてクレイジー。

もし彼らがあなたをクレイジーと呼びたいなら…上等じゃない。クレイジーな奴に何ができるか見せてやるわ。

日本語に訳しても、伝わってくる強い言葉たち。

CMに登場するのはセリーナ自身を始め、リオオリンピックの体操女子金メダリスト、シモーネ・バイルスさんやWNBAで女性で初めてダンクシュートを決めたリサ・レスリーさん、競泳の個人種目でアメリカ初の黒人女性金メダリストになったシモーネ・マニュエルさん、そして日本最年少プロスケートボーダーのスカイ・ブラウンさんら。

また1967年に性別を隠してボストンマラソンに参加して、妨害を受けたことで知られるマラソン選手、キャサリン・スウィッツァーさんの映像も。

CMの最後はこんな力強いメッセージで締めくくられています。

ただのクレイジー。あなたがやるまでは。Just do it.

ナイキは2018年9月にも『Dream Crazy』というタイトルの広告動画を発表していました。この時は人種差別に抗議するためNFLの試合で国歌斉唱中に起立を拒否してひざまずいたサンフランシスコ・49ersの元選手、コリン・キャパニックさんを起用して話題となりました。

『クレイジー』と呼ばれながら、スポーツ界で歴史に残る偉業を成し遂げた女性アスリートたち。

3月8日の国際女性デーを間近に控えて発表されたこのナイキのCMは、男女問わず多くの人たちにとって、改めて男女平等の重要さについて考えるきっかけになるのではないでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

出典
Nike - Dream Crazier

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