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有料でも全席完売! 注目度ますます上昇中のブラインドサッカー世界大会を新行市佳が現地リポート

By - ニッポン放送  公開:  更新:

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ニッポン放送アナウンサーの新行市佳が、注目選手や大会の取材などを通して、パラスポーツの魅力をあなたと一緒に発見するための連載企画「パラスポヒーロー列伝」。今回は、パラスポーツ花形競技の1つ「ブラインドサッカー」を取り上げます。

先週3月19日~24日にかけて品川区立天王洲公園で開催されたブラインドサッカーの世界大会「IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ2019」の模様をお伝えします。

昨年2018年から行われるようになったこのワールドグランプリは、東京大会に向けて競技力の向上はもちろん、ブラインドサッカーへの関心を高め、盛り上げていくことを目的としています。
来年2020年まで3年連続で日本で開催されることが決まっており、参加8か国、リーグ戦形式は東京パラリンピックと同様です。
また、パラスポーツの大会は無料で観られるものが多いのですが、今大会のチケットは有料。
スポーツの価値を高め、パラスポーツの試合にお金を払って観戦するという文化・土壌を作っていきたいという狙いもありました。

世界ランキング9位の日本は、予選リーグA組でロシア(13位)、コロンビア(11位)スペイン(4位)と対戦。
初対戦となったロシア戦は0-0の同点、コロンビアに対しては2-1で逆転勝利、スペインに1-0で勝ち、グループ1位で準決勝に進出しました。
しかし、イングランド(12位)に2-0で敗れ、3位決定戦で再びスペインと対戦。
1-0でスペインに敗れ、日本代表は4位という結果でした。
(※世界ランキングは2018年1月現在)

エースの黒田智成(くろだ・ともなり)選手は手ごたえを感じた大会だと振り返りました。
「(フィールド上の)4人が高いポジションをとってセカンドボール、ルーズボールを拾って連続して攻撃するというのがここ1年継続して取り組んできたことなので、そういう戦術に基づいてプレーするというのが一つのチャレンジでした。あとはそれをゴールにつなげる精度を高めていかなくてはいけません。」

黒田 智成 選手(11番)

惜しくも表彰台を逃した日本代表ですが、観戦していて、去年のワールドグランプリと比べて攻守の切り替えが早く、パスがよくつながっているように感じました。
ゴール前への侵入回数や、ボールを奪い返す場面も他の国に比べたら非常に多くありました。

日本代表を牽引している高田敏志(たかだ・さとし)監督は「これまでパワー型で個人のタスクを実行するようなサッカーをしてきたイングランドやトルコが、ボールを動かすようになってきている。」と世界の進化について言及し、日本が成長するのと同時に各国もスキルを磨いてきていると言います。
海外選手は体格も大きいために、ぶつかれば弾き飛ばされる圧倒的パワーを持っています。
パワーで勝る相手がさらにパスサッカーを極めてきているというのは脅威です。
対して、日本はどのような状況であっても的確なポジショニングをし、それをディフェンス・オフェンスに反映させる・・・そんなチームの動きを洗練させていく作業に突入します。

大会期間中、多くの観客が訪れて日本代表を応援しました。
予選のスペイン戦では、全席完売。素晴らしいプレーには相手チームの選手にも拍手を送り、一体感のあるニッポンコールも巻き起こりました。
大歓声に包まれた試合に、キャプテンの川村怜(かわむら・りょう)選手は感謝と悔しさを滲ませました。「大勢の皆さんの声援があったからこそ、5試合目で苦しい中で試合を迎えましたけど、身体がもうこれ以上動かないなというところで、身体を動かすことができました。声援というのはこんなにもパワーがあるのだと改めて感じました。だからこそ、今日は勝ちたかったです。」

川村 怜 選手(10番)

ブラインドサッカーは音が情報源なので、試合中、基本的に客席は静かにしていなくてはいけませんが、シュートが決まった瞬間などは声を出して盛り上げて良いことになっています。
その応援の「緩急」というのもブラインドサッカーならではのものですし、面白さの一つだと思います。
ブラインドサッカーは6月1日からクラブチームの日本一を決める選手権の予選がスタートします。是非生で観戦してブラサカの魅力を体感してみてください!
詳しい日程や場所などは、日本ブラインドサッカー協会のホームページをご確認ください。

IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ2019 大会結果

【新行市佳のパラスポヒーロー列伝 第14回】

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出典
ニッポン放送有料でも全席完売! 注目度ますます上昇中のブラインドサッカー世界大会を新行市佳が現地リポート

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