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加賀温泉駅「かにすし」(1,150円)~北陸特急の思い出がよみがえる! 土居原ボンネット広場

By - ニッポン放送  公開:  更新:

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『1日1駅弁』 駅弁食べ歩き15年の放送作家・望月崇史が駅弁屋さんのウラ側、レストラン列車、スイーツ列車情報をご紹介します。

【ライター望月の駅弁膝栗毛】

土居原ボンネット広場のクハ489形式電車

国鉄時代から「雷鳥」「しらさぎ」「白鳥」「はくたか」といった“鳥にちなんだ愛称”を冠して北陸本線を行き交ったボンネット型の特急電車。
現在、北陸本線・小松駅近くの「土居原ボンネット広場」には、長年、特急列車の先頭に立ってきたクハ489形式電車501番の車両が、地元の皆さんによって保存されています。
今回、ボンネット広場を訪れた日は、特急「白鳥」のヘッドマークが掲げられていました。

485系電車・特急「白鳥」(2001年撮影)、東海道本線・大阪駅

私自身も、大阪~青森間で運行されていた特急「白鳥」には、何とか間に合いました。
平成13(2001)年春、廃止が迫った「白鳥」の下り列車に全区間乗車。
大阪10:12発、青森22:59着、およそ1,040km、12時間47分の昼行特急旅。
お尻は痛くなりましたが、進行方向が変わるため、少し長めの停車時間があった新潟で、ホームに出ていた台車売りの方から駅弁を買ったのは、懐かしい思い出です。

489系電車・急行「能登」最終定期列車(2010年3月12日撮影)、東北本線・上野駅

首都圏におけるボンネット型のラストを飾ったのは、平成22(2010)年のダイヤ改正で定期列車としての運行を終えた上野~金沢間の急行「能登」。
夜行列車の運用につく前に、上野~鴻巣・古河間の「ホームライナー」としても運行され、東北本線(宇都宮線)・高崎線の帰宅ラッシュの助っ人としても活躍していました。
最終日、ニッポン放送の取材で飯田アナの実況を録音しながら撮った画像がありました。

489系電車・特急「はくたか」(代走・2010年7月撮影)

急行「能登」を退いた後、489系電車は、定期列車用の車両に不具合があったときなど、越後湯沢~金沢間の特急「はくたか」の代走として活躍したことがありました。
最後まで残った編成も平成23(2011)年春までに引退し、先頭車は「京都鉄道博物館」と、この「土居原ボンネット広場」に保存されています。
私が小さい頃、ボンネット型は古めかしく感じ、“電気釜”と呼ばれた「183系電車」の顔が好きでしたが、年齢を重ねるほどボンネット型の美しさに魅了されていくような気がします。

かにすし

「雷鳥」「白鳥」など、北陸本線の特急列車では長年、北陸トラベルサービスによる車内販売が行われ、北陸本線各駅の駅弁が販売されていました。
そんな昔の列車旅に思いを馳せていただくなら、歴史ある駅弁をチョイスしたいもの。
加賀温泉駅を拠点に駅弁を手掛ける「高野商店」なら、やっぱり「かにすし」(1,150円)。
カニのシーズンに合わせ、例年10月から6月までの期間限定販売となっています。

かにすし

かにすし

表には大きなカニ、裏には加賀温泉周辺の観光案内が描かれた郷愁を誘うパッケージ。
昭和48(1973)年の発売以来変わらないという包装を開けると、酢の香りが漂います。
その独特の風味は、日本海産ベニズワイガニの棒肉をリンゴ酢で〆め、白山の水で作られた米酢と石川県産コシヒカリのすし飯を合わせることで生み出されているのだそう。
489系電車と同世代のロングセラー、いつまでも大事にしたい北陸の駅弁の1つです。

クハ489形式電車と683系電車・特急「サンダーバード」

土居原ボンネット広場前の高架線を、489系電車などの後継車両となった683系電車の特急「サンダーバード」がかすめるように通過して行きます。
保存会によると、クハ489形式電車は、例年3月~12月頃まで週末・春休み・夏休みを中心に公開され、運転台には300円の寄付(小学生以上)で入ることができます。
また、公開日には車内で鉄道グッズなどの販売も行われ、このお金も寄付金となります。

一般に静態保存車両は腐食が早いと云われ、保存には定期的な塗装が欠かせません。
その意味でも、1人1人の寄付による支えが、長期保存への大きな力となります。
平成から令和に変わる大型連休中は、日付入りの硬券も用意しているとのこと。
最新情報」をチェックして、懐かしの車両に会いに行ってみてはいかがでしょうか。

駅弁 望月崇史 ライター望月 駅弁膝栗毛

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出典
ニッポン放送加賀温泉駅「かにすし」(1,150円)~北陸特急の思い出がよみがえる! 土居原ボンネット広場

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