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息子の墓参りに行った夫婦 友人たちがつぶやいた『本音』が、胸を打つ

By - 産経新聞  公開:  更新:

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※写真はイメージ

産経新聞大阪版、夕刊一面で毎日連載中。一般の方から寄せられた600字のエッセー『夕焼けエッセー』。

さまざまな年齢、職業の人々がつづった等身大のエッセーをご覧ください。

春のお彼岸

去年のお彼岸は息子の友達6人とにぎやかにお墓参りに行きました。

お彼岸の春の宵突然の事故で息子が逝ってからもう28年になります。

まだ21歳になったばかりでした。

春休みなのにたくさんの友達がお参りしてくださいました。あれから毎年欠かさず命日あたりに8人くらいの友達が自宅までお参りに来てくれました。

初めは私たちがかえってつらい気持ちになるのでは、と気遣ってくれましたが、友達ファーストだった息子は皆と会えるのを一番喜んでいると思いました。

一年一年皆が大人になり父や母となり仕事や悩みなど成長していく姿を見せてもらいました。結婚式にも招いてくださって優しさに胸がいっぱいになった思い出もあります。

息子のアルバムは21歳までだけど、写真もセピア色になってきたけど、皆の中にいる彼をいつも感じることができました。

お墓参りの帰り道ポツリと

「僕たちまだ彼が生きていてくれたらどんなに良いかなって思っています」と…。ありがとう!

ヤンチャだった彼の代わりに私はたくさんの息子・娘を持つことができて立ち直れました。

これからは毎年会うことはないと思うけれど、春のお彼岸は感謝と優しさを感じる日となりました。

大阪府 75歳

産経新聞 2018年04月12日 ーより

[提供/産経新聞 ・ 構成/grape編集部]

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