繁殖現場崩壊からやってきたビビリのチワワ 先輩の保護犬との交流はいつしか心を溶かす By - ニッポン放送 公開:2019-05-19 更新:2019-05-24 ニッポン放送ペットと一緒に Share Tweet LINE コメント 【ペットと一緒に vol.147】by 臼井京音 咬みつき保護犬に親友を~同じ境遇の保護犬同士を結びつけた家族の願い 約10年のブランクを経て獣医師として復職するや、初めての犬を迎えた瀬戸口公代さん。咬み癖があった保護犬と良好な関係を築くと、2頭目を迎えるかを検討し始めたそうです。前回に続き、今回も瀬戸口さん家族と保護犬とのストーリーをお届けします。 前回の記事はこちら 咬みつく保護犬との流血生活を乗り越えた3人家族の物語 初めて迎えた咬みつき犬が獣医師としての成長に 出産育児のための休職から復帰して新しく勤めることになった動物病院で、咬みつきが理由で飼い主が見つからなかった保護犬のトイ・プードルときまちゃんと出会い、新しい家族として引き取った瀬戸口公代さん。 「復職できた動物病院は、たまたま登録した女性獣医師ネットワークがきっかけでした。それまでも何度か、子育てをしながら現場復帰を試みましたが、時短勤務が可能な動物病院が見つけられず落ち込んでいましたね。もう二度と獣医師として働けないのではないかと、ブランクが長くなって行くにつれて自信も失ってしまって……。でも、時間をかけて探しあてた動物病院で、ときまと出会った。これは、ときまをパートナーとして迎える運命だったからだ! と、いまでは思っています(笑)」。 勤務先で運命の出会いを果たしたという、ときまちゃんと ときまちゃんの存在は、瀬戸口さんを大きく成長させてくれたと言います。 「かつての実家の屋外飼育の愛犬しか知らず、猫派だった私の世界は、ときまを迎えてぐっと広がりました。どうやったら犬が警戒心を解いてくれるか、知識として頭に入ってはいましたが、実践したのはもちろん初めて。実際に多くを体験するのは、やはり違うものですね」とのこと。 ときまちゃんを迎えてから、飼い主さんの気持ちがとても近く感じられるようになったとも。 「愛犬に対する飼い主さんの必死さが、自分自身に重ねあわせて手に取るようにわかるんです。それは、かつての自分には欠けていた部分かもしれません。私自身も、かわいい愛犬を絶対に守りたい。その思いが原動力になって、飼い主さんに対してアドバイスできることが増えたのに加えて、共感しつつ寄り添える獣医師になれた気がします。これも、ときまのおかげですね」と、瀬戸口さんは微笑みます。 瀬戸口さんの第2の運命の犬!? ときまちゃんが寂しくないように 咬みつきもなくなり、家族に心を許してくれるようになったときまちゃんに対して、瀬戸口さんの愛情は深まるばかりだったそうです。「勤務中も、ときまのことをよく考えます。留守番中は何をしているのかな? ひとりで寂しくないかな? と……」。 そんな瀬戸口家では家族会議の末、ときまちゃんがさびしくないようにもう1頭、保護犬を迎えることにしました。ときまちゃんは生まれてからずっと犬に囲まれて育ち、1頭になったことがないというのが、多頭飼育を検討した最大の理由だそうです。 次のページ50頭のチワワの繁殖現場崩壊から… 1 2 出典ニッポン放送/咬みつき保護犬に親友を~同じ境遇の保護犬同士を結びつけた家族の願い Share Tweet LINE コメント
【ペットと一緒に vol.147】by 臼井京音
咬みつき保護犬に親友を~同じ境遇の保護犬同士を結びつけた家族の願い
約10年のブランクを経て獣医師として復職するや、初めての犬を迎えた瀬戸口公代さん。咬み癖があった保護犬と良好な関係を築くと、2頭目を迎えるかを検討し始めたそうです。前回に続き、今回も瀬戸口さん家族と保護犬とのストーリーをお届けします。
前回の記事はこちら
咬みつく保護犬との流血生活を乗り越えた3人家族の物語
初めて迎えた咬みつき犬が獣医師としての成長に
出産育児のための休職から復帰して新しく勤めることになった動物病院で、咬みつきが理由で飼い主が見つからなかった保護犬のトイ・プードルときまちゃんと出会い、新しい家族として引き取った瀬戸口公代さん。
「復職できた動物病院は、たまたま登録した女性獣医師ネットワークがきっかけでした。それまでも何度か、子育てをしながら現場復帰を試みましたが、時短勤務が可能な動物病院が見つけられず落ち込んでいましたね。もう二度と獣医師として働けないのではないかと、ブランクが長くなって行くにつれて自信も失ってしまって……。でも、時間をかけて探しあてた動物病院で、ときまと出会った。これは、ときまをパートナーとして迎える運命だったからだ! と、いまでは思っています(笑)」。
勤務先で運命の出会いを果たしたという、ときまちゃんと
ときまちゃんの存在は、瀬戸口さんを大きく成長させてくれたと言います。
「かつての実家の屋外飼育の愛犬しか知らず、猫派だった私の世界は、ときまを迎えてぐっと広がりました。どうやったら犬が警戒心を解いてくれるか、知識として頭に入ってはいましたが、実践したのはもちろん初めて。実際に多くを体験するのは、やはり違うものですね」とのこと。
ときまちゃんを迎えてから、飼い主さんの気持ちがとても近く感じられるようになったとも。
「愛犬に対する飼い主さんの必死さが、自分自身に重ねあわせて手に取るようにわかるんです。それは、かつての自分には欠けていた部分かもしれません。私自身も、かわいい愛犬を絶対に守りたい。その思いが原動力になって、飼い主さんに対してアドバイスできることが増えたのに加えて、共感しつつ寄り添える獣医師になれた気がします。これも、ときまのおかげですね」と、瀬戸口さんは微笑みます。
瀬戸口さんの第2の運命の犬!?
ときまちゃんが寂しくないように
咬みつきもなくなり、家族に心を許してくれるようになったときまちゃんに対して、瀬戸口さんの愛情は深まるばかりだったそうです。「勤務中も、ときまのことをよく考えます。留守番中は何をしているのかな? ひとりで寂しくないかな? と……」。
そんな瀬戸口家では家族会議の末、ときまちゃんがさびしくないようにもう1頭、保護犬を迎えることにしました。ときまちゃんは生まれてからずっと犬に囲まれて育ち、1頭になったことがないというのが、多頭飼育を検討した最大の理由だそうです。