grape [グレイプ]

来る〜、きっと来る〜♪ Jホラー界のアイドル?! 貞子とは一体、何者?

By - ニッポン放送  公開:  更新:

Share Tweet LINE コメント

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第624回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

“見た者は1週間以内に呪い殺される”という「呪いのビデオ」の恐怖を描いた鈴木光司のホラー小説を、中田秀夫監督が実写映画化した『リング』。後につづくJホラーブームの火付け役となり、作品ごとに映画独自の設定を盛り込んだ続編が次々と製作された同シリーズですが、その人気を支えているのは、日本中を恐怖に陥れた、貞子こと山村貞子の存在と言っても過言ではないでしょう。

そこで今回は、いまや“Jホラー界のアイドル”とも呼べる貞子の魅力とともに、『リング』シリーズを掘り起こします。

平成のホラーアイコンが、令和の御世に新たに生まれ変わる!

※写真はAmazonより

まずは記念すべき貞子初登場作、『リング』。井戸から這い上がって来ては長い黒髪を垂らしてテレビのブラウン管から飛び出し、ビデオを見た人間を呪い殺してしまう怨霊・貞子の登場は、あまりにも怖ろしくセンセーショナルなものでした。

胸元まで伸びた長い前髪の間から片目のみを覗かせ、白目を剥いているという凄惨な姿は、その後のシリーズにも踏襲されるだけでなく、様々なパロディも誕生。映画や原作小説といった垣根を超えたホラーアイコンとして、大成功を収めました。

さらに今年、ニューズウィークが選ぶ「世界が尊敬する日本人100人」に、イチローや大坂なおみ、羽生結弦、YOSHIKIらとともに選出されるという快挙も成し遂げた貞子さん。彼女はあくまでも架空の人物なのですが、両親である山村志津子と伊熊平八郎にはモデルが存在するとのこと。シリーズを通じて彼らのエピソードも盛り込まれているので、注目しながら観てみると、また違った貞子像を楽しむことができますよ。

※写真はAmazonより

『リング』との同時公開が話題となり、日本映画界を騒然とさせたのが『らせん』。同じく鈴木光司による原作で、『リング』が本格的なホラー作品であることに対し、『らせん』はミステリー的要素も高く、『リング』の正当な続編と位置づけられている作品です。貞子の人物描写についても、『リング』でのホラー的要素を全面に押し出したキャラクター性とは一線を画し、素顔も晒す魔性の女として描かれているのが大きな特徴。

本作で妖艶な貞子を演じたのは、その怪演ぶりが素晴らしく“ホラー映画クイーン”とまで呼ばれるようになった佐伯日菜子。元々“美少女”という設定もあった貞子の、恐ろしさのなかに潜む美しさまで見事に体現し、シリーズ最恐とも言える存在感を放っています。

何度も映像化・リメイクされているため、数多くの役者に演じられて来た貞子。実は「貞子役を演じた女優は必ずブレイクする」というジンクスがあり、新作が発表される度に貞子の“中の人”に注目が集まっているんですよ。

※写真はAmazonより 『ザ・リング』

『リング』での恐怖描写は海外でも高く評価され、ハリウッド・リメイクも実現。ナオミ・ワッツが主演した『ザ・リング』『ザ・リング2』は、全米でも大ヒットを記録しました。

ハリウッド版で貞子にあたるキャラクターがサマラという少女なのですが、面白いのは、その描き方の違い。オリジナルとなる日本版の貞子は“化け物感”が強いのに対し、サマラは“特殊能力を持つ子ども”といった印象です。日本とアメリカの文化的違いによる海外独自の世界観が構築されているので、日本版『リング』と見比べてみるのも面白いかも。

そして、第1作公開から21年。中田秀夫監督率いるオリジナルチームの手により新たに映画化されたのが、5月24日から公開の『貞子』です。

病院で心理カウンセラーとして働く秋川茉優は、警察によって保護された少女を担当することに。記憶が一切なく、自分の名前さえ言えない状態の少女と向き合う茉優だったが、次第に彼女の周囲で不可解な出来事が起こり始める。一方、YouTuberとなった茉優の弟・和真は再生回数の獲得に焦るあまり、5人の死者を出した団地の火災跡に忍び込んで、心霊動画を撮影。しかし動画アップ後、彼は行方不明となってしまう…。

若手実力派女優の池田エライザをヒロインに迎え、“見たら呪われる『リング』”から“撮ったら呪われる『貞子』”へ。時代の変化とともにその形状を変え、世界中を震撼させて来た貞子を、再び世に送り出します。令和初の貞子の呪い。極限の恐怖があなたの元に、来る、きっと来る…。

<作品情報>
リング(1998年)
DVD&Blu-rayリリース デジタル配信中
監督:中田秀夫
脚本:高橋洋
原作:鈴木光司「リング」(角川ホラー文庫)
出演:松嶋菜々子真田広之中谷美紀竹内結子佐藤仁美、沼田曜一、松重豊 ほか

らせん(1998年)
DVD&Blu-rayリリース デジタル配信中
監督・脚本:飯田譲治
原作:鈴木光司「らせん」(角川ホラー文庫)
出演:佐藤浩市、中谷美紀、真田広之、鶴見辰吾、佐伯日菜子、松重豊、小木茂光、伴大介、真鍋尚晃、安達直人、加倉井えり、菅原隆一、岡田智宏、上沖俊、丹野由之、清水宏、松嶋菜々子、鈴木光司

ザ・リング(The Ring)(2002年)
DVD&Blu-rayリリース デジタル配信中
監督: ゴア・ヴァービンスキー
脚本: アーレン・クルーガー
原作:鈴木光司「リング」(角川ホラー文庫)
出演:ナオミ・ワッツ、マーティン・ヘンダースン、ブライアン・コックス、デイヴィッド・ドーフマン、ダヴェイ・チェイス

貞子(2019年)
2019年5月24日(金)から全国ロードショー
監督:中田秀夫
原作:鈴木光司「タイド」(角川ホラー文庫)
脚本:杉原憲明
音楽:海田庄吾
主題歌:女王蜂「聖戦」(Sony Music Associated Records)
プロモーション使用楽曲:女王蜂「feels like “HEAVEN”」(Sony Music Associated Records)
出演:池田エライザ、塚本高史、清水尋也、姫嶋ひめか、桐山漣ともさかりえ、佐藤仁美
©2019「貞子」製作委員会
公式サイト https://sadako-movie.jp/

八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。
機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。
初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。
トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com

ニッポン放送ニュース しゃベル

「気になるしゃべりを掘りおこす」をコンセプトに、インターネットを通じてニッポン放送の番組と連動した記事を配信するサービスです。日々の放送から選りすぐりの内容を再編集した記事のほか、イベントのレポート記事など放送とは異なるオリジナルコンテンツも配信します。

出典
ニッポン放送来る〜、きっと来る〜♪ Jホラー界のアイドル?! 貞子とは一体、何者?

Share Tweet LINE コメント

page
top