grape [グレイプ]

マンガ家・重松成美 女子高生が義足で陸上競技に挑む『ブレードガール 片脚のランナー』を連載中

By - ニッポン放送  公開:  更新:

Share Tweet LINE コメント

【重松成美】マンガ家。講談社『BE・LOVE』で、女子高生が義足で陸上競技に挑む新作『ブレードガール 片脚のランナー』を連載中。

毎週月~木曜日13時42分時から放送しているニッポン放送『ニッポンチャレンジドアスリート』。
障がい者アスリート本人や、障がい者スポーツ・障がい者アスリートを支える人たちから、競技のこと、これまでの活躍や活動、現在そして未来のことなどを伺います。

今回のゲストは『ブレードガール 片脚のランナー』を連載中のマンガ家・重松成美(しげまつ・なるみ)さんです。

2010年デビュー。『BABEL』『花コイ少年』などの作品で人気を集めている重松さん。昨年9月から、講談社のマンガ雑誌『BE・LOVE』で、骨肉腫のため片脚を失った女子高生が義足で陸上競技に挑む『ブレードガール 片脚のランナー』の連載を開始。大きな反響を呼んでいます。

義足のランナーを主人公にした作品を描こうと思った理由、取材に協力してくれた義肢装具士・臼井二美男さんの主宰する障がい者の陸上クラブ「スタートラインTokyo」の練習に参加して驚いたこと、描くときに苦心したこと、義足のランナーたちを取材していて気付いたこと、読者からの反響などなど、マンガ家の視点から見たパラスポーツについて、重松さんにいろいろお話を伺いました。

■重松さんが『ブレードガール』を描こうと思ったきっかけは?

「私の母が病気で、体が不自由になってしまって、11年間ぐらい入院していたんですね。私にとって障がいというものは、非常に身近な問題だったんです」

「ただ、一昨年前に自分がガンという病気を経験しまして。今はもう治っているんですけど、その経験があった後に『何かを失ってしまうけど、また別な何かに出会って、それで成長する主人公』そういう物語を描きたいなと思いました」

「そこから、編集者さんとの雑談で、もしかしたらパラスポーツというのはぴったりな舞台なのではないかしら、と思って、ネットで調べたりして、義肢装具士の臼井二美男さんという方を見つけて。いきなり突撃で取材に行って、描き始めることにしました」

■『ブレードガール』の主人公は、骨肉腫で片足を失った女子高生の鈴(りん)。生きる気力すらなくしていた鈴は、義足を作るエンジニアの風見と出会い、競技用の義足「ブレード」をつけたことで、人生が大きく変わり始める。主人公・鈴のモデルはいるのだろうか?

「主人公に明確なモデルさんというのはいないんですね。もちろん、高桑早生選手とか、前川楓選手とか、取材させてもらったり、イメージソースとしては参考にさせてもらっていますけど、本当に個人的なところから出てきているので」

「(一部のポジションのキャラクターとして)臼井さんが白井さんでいいかな、というところはあります」

■表に出ず、引きこもっていた鈴を変えた、風見の一言「失ったものを数えるだけで終わっていいのか?」第1話から登場するこの言葉は、パラリンピックの父、ルートヴィヒ・グッドマン博士の「残されたものを最大限に生かせ」という言葉がベースになっている。

「これはパラスポーツ以外にも届く言葉だな、と思ったので。それもあって入れました」

「漫画の場合は、足というのが象徴的なんですけど、そういうフィジカルなものじゃなくても、心の中に何か失ったものがあるとか。そこで、このメッセージは、背中を押してくれる言葉じゃないかしら、と思って参考にさせてもらいました」

■いよいよ来年に迫った東京パラリンピック、重松さんが注目している競技は?

「取材に行った先の選手、みなさんを応援したくて。すごく東京パラリンピックに向けてチャレンジ、今も精進されているので、みんな応援したいですね」

「今のところ、陸上の試合しか観に行けないんですけれど、車いすレースがすごく速くてびっくりしました。迫力もすごくて。それを操るアスリートの方も、びっくりするくらいの逆三角形なんですよ。人馬一体、みたいな感じでかっこよくて、面白かったです」

■『ブレードガール』の今後の展開は?

「鈴が東京パラに出るかはわかりませんが・・・ただ、パラリンピックにはすごく出したいですね。今、走り始めたところからパラリンピックという舞台は、本当に遠いというか、すごいチャレンジの積み重ねがあるので、そう一足飛びにはいかないので・・・(鈴が)行けたらいいな、と思っています」

「まずは、義足で走ることというのは、チーム・・・まわりで義足のランナーを支える人たちがあってこそ戦えるんだ、と、そっちの部分の方が描きたくて。特にパラスポーツは義足に限らず、チーム戦なんですよね。陸上は1人で走っているように見えますけど、支える人がいっぱいいらっしゃって、みなさん専門がバラバラなんです。コーチはわかりやすいですけど、義肢装具士さんは工房で義足作っている人。そういう人もいるし・・・」

「まったく違う才能の人が集結して戦っているというところを、東京パラの前にみなさんにお伝えして、観戦するときには読者さんにも『そうか、選手を支えてる人がいるんだ』と思ってもらえたら、うれしいですね」

■最後に重松さんから、メッセージをもらった。

「『ブレードガール、片足のランナー』なかなか漫画としては、レアなチャレンジではあるんですけれども、電子でも読めますし、紙の雑誌でも読めますし、単行本も手に入りますので、ぜひ。男性の方でも読めると思います」

※放送内容は、上のYouTubeの再生ボタンを押すとお聴きになれます。

『ブレードガール 片脚のランナー』を紹介した記事はこちら

ニッポンチャレンジドアスリート

ニッポン放送にて、月曜日~金曜日、13時42分から放送中。 パラアスリート本人や、パラスポーツ・パラアスリートを支える人たちから、競技のこと、これまでの活躍や活動、現在そして未来のことなどを、インタビュー形式でお話頂くラジオ番組です。
http://www.1242.com/challenged/

出典
【重松成美】マンガ家。講談社『BE・LOVE』で、女子高生が義足で陸上競技に挑む新作『ブレードガール 片脚のランナー』を連載中。

Share Tweet LINE コメント

page
top