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「やる気が続かない」理由があった! 意思は消耗品、持続させるコツは??

By - grape編集部  公開:  更新:

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強い意志を持って始めたことが、別の大変なことがあった日は甘えが出てしまうという経験はありませんか? 例えば仕事をがんばった日は、普段抑えている間食や飲酒をしてしまう。やろうと思っていたことを、ついついさぼってしまうなどです。

実はこれには理由があることがわかってきました。 意思の力はガソリンのように有限で消耗品。他のところでその意志力を使ってしまうと、別の時に意志力を使おうとしても残量が足りなくて使えなくなってしまいます。

フロリダ州立大学の心理学者ロイ・バウマイスターは、これを「自我の消耗」と呼んでおり、ある実験をすることで証明しました。

クッキーで証明

まず学生のグループを二つ作り、ひとつのグループは用意したクッキーを食べることを許可し、もうひとつのグループは生の大根で我慢するように命じました。その後、両方のグループに知能検査と称した、解けないパズルを課題として出したのです。

クッキーの我慢を強いられたグループは、我慢することですでに「意志力」を消耗しており、パズルを与えられると8分で投げ出してしまいました。一方、クッキーを食べられたグループは「意志力」を消費しなかったので、パズルに対して20分間、取り組むことができたという結果が出たのです。

ダイエットのジレンマ

意志力はグルコース(ブドウ糖)で補給できるとする研究結果があります。このことはダイエットをしていて、「運動しよう」「間食をしない」という気持ちが消えてしまう理由を説明する手がかりになります。

つまり食べ物を食べないでいるとグルコースが減少し、それに伴って意志の力も減ってしまいます。

食べないでいるためには意志の力が必要だが、意志の力を得るためには食べることが必要なのだ

と、ジョン・ティアニーは言います。

彼はバウマイスター氏と一緒に、『Willpower: Rediscovering the Greatest Human Strength(意志の力:人間の最も偉大な強みを再発見する)』という本を出版した人物です。

もちろん他の要因もあるはずですが、ダイエットが成功しにくい理由はここにあるのかもしれませんね。

意志力を浪費しないために

意志の力をコントロールする方法も提案されています。

  • 意志力は「有限な資源」ということを認識し、無理に手を広げすぎないようにすること。
  • 決心はひとつにする。
  • 目標を達成できたときは自分にご褒美をあげて、意志力を一休みさせる。

さらにもうひとつの方法として、自制心を外注するというものがあります。簡単に言えば、代わりに自分を制御してくれる見張りをつけるということです。ダイエットをさぼろうとしてしまうならトレーナーをつける。禁煙ならパートナーに厳しく監視してもらうなどです。

自制が上手にできている人は、一日中自制をしすぎず、自制心を節約できるように生活を工夫しているといいます。そういう生活の仕方によって、本当に必要なときに自制心が十分発揮できるように蓄えているのです。

何事もがんばり過ぎる日本人。うまい息抜きの方法や、力の抜き具合を身に着けたいものですね。

出典
WILLPOWER 意志力の科学

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