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事故で指先をなくした男性 引退後、手がけた『仕事』は優しさであふれていた

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By - grape編集部  公開:  更新:

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新潟県で、木工職人として働いている桑原さん。ノコギリやのみ、かんななどの工具を使用した、手作業による技術を培ってきました。

しかし、40代の時、仕事で使っている機械に手を挟まれた結果、ほとんどの指の第二関節までを落としてしまいます。

作業をする桑原さん

桑原さんは思うような仕事ができなくなってしまい、一時期は「木工業界を離れよう」と悩んだことも。けれど、もともと木工が好きで「自分にはこの道しかない」と思っていた彼は、諦めずに職人として働き続けました。

その後定年を迎え、引退した桑原さんは、指先をなくした自身の体験や培ってきた技術をもとに、「自分が本当に欲しかった製品を作ろう」と考えたのです。

日々の食卓に寄り添う『YORI-SO』

そうして生まれたのが、指が不自由な人でも使える木工製品『YORI-SO』(ヨリソ)でした。

『YORI-SO』とは、製品に内蔵されたマグネットが引き合うことで、物がとてもつかみやすくなった箸や菜箸、トングです。

手に障がいを持つ人はもちろん、握力の弱い高齢者や子ども、箸を持ち慣れていない外国人など、どんな人でも気持ちよく食事を楽しめるような仕組みになっています。

つかみやすさの秘訣は、熟練の腕を持つ職人の、わずか1㎜以下の領域に及ぶ繊細な加工作業によるもの。

職人たちが心を込めて一つひとつの製品を手作りしているため、生産量が少ないぶん、オリジナルの価値があります。

実際に、職人が手作りしている光景がこちら。

木の温かみを感じさせる『YORI-SO』シリーズは、どんな食卓にも彩りを添えてくれます。

左から花梨、ウォールナット、竹(すべて20㎝のもの)

菜箸

左から花梨、ウォールナット、竹

転がりやすい豆類や薄い刺身などもつかみやすいため、調理の際にも役立ちます。

卓上トング

左から花梨、ウォールナット、竹

オシャレな見た目から、卓上トングはレストランなどでも使われているようです。

桑原さんは「高齢者や子ども、外国人など、どんな人でも使えるユニバーサルな商品として、世界中に広まってほしい」と語っています。

職人が、使い手のことを第一に考えて丁寧に製作している『YORI-SO』。あなたの暮らしに寄り添う一品として、使ってみませんか。


[文・構成/grape編集部]

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