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兄妹ゲンカで、兄が発した『不思議な言葉』 母親が問いただすと?

By - 産経新聞  公開:  更新:

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※ 写真はイメージ

産経新聞で毎日連載中。一般の方から寄せられた600字のエッセー『朝晴れエッセー』。

さまざまな年齢、職業の人々がつづった等身大のエッセーをご覧ください。

ちくちく言葉とふわふわ言葉

ある日のきょうだいげんか。「お兄ちゃん大っ嫌い!」と3歳の娘が言うと、6歳の息子は少し傷ついた様子で「それ、ちくちく言葉だよ!ちくちく言葉は言っちゃいけないんだよ!」と言い返した。きょうだいげんかは基本的には静観するようにしている私だが、その状況に不釣り合いなほどかわいい言葉の出現に、私は思わず割って入った。「ちくちく言葉ってなあに?」

すると「相手が嫌な気持ちになるのがちくちく言葉で、うれしい気持ちになるのがふわふわ言葉」「今、嫌な気持ちになったから『大っ嫌い』はちくちく言葉」。小学校の担任の先生に教わったらしい。

私は感心して「そうか。じゃあママがちくちく言葉を言っちゃったときも、今みたいに教えてくれる?」とお願いしたら「うん、いいよ」と了承してくれた。

その日の夜、寝る前にいつものようにふとんに寝っ転がりながら、息子と娘に「今日も元気でいてくれてありがとう」「明日もすてきな一日になりますように」「大好きだよ」と、愛の言葉をたくさん語りかけていた。すると息子がひと言「ママ、それふわふわ言葉…」とほほ笑みながら言い、そのまますうっと眠りについた。

私は「ちくちく言葉言ったら教えてね」と言ったのに、ちくちくじゃなくてふわふわのときに教えてくれて、それがとてもうれしかった。

すてきな子に育ってくれてありがとう。あなたたちのママで、ママはとっても幸せ。今日もふわふわ言葉でいっぱいの一日にしよう。

東京都 43歳 

産経新聞 2019年09月06日 ーより

[提供/産経新聞 ・ 構成/grape編集部]

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