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新聞から言葉を見つけ出す俳句「クロヌリハイク」とは?

By - ニッポン放送  公開:  更新:

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ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」(8月25日放送)では、「新聞を塗りつぶして、五・七・五…愛媛新聞が募集する『クロヌリハイク』って何!?」というトピックスを紹介した。

季語を入れ、五・七・五で表現する「俳句」。俳人・正岡子規のふるさとである愛媛県松山市では、2019年も高校生を対象にした俳句大会「俳句甲子園」が開催された。

松山市に本社がある「愛媛新聞」では現在、「クロヌリハイク」の募集をしている。新聞記事を黒く塗りつぶして、俳句を浮かび上がらせて作るそうだ。

その楽しみ方について、「クロヌリハイク」の創案者、愛媛新聞販売店エリアサービス石井南の所長・黒田マキさんに、立川晴の輔が話を伺った。

晴の輔:「黒田マキ」さんとは、本名でしょうか? パッと見たときに、お名前がカタカナでしたので女性かと思いました。

黒田:これはペンネーム、「クロヌリ俳号」ですね。

晴の輔:俳句のためのお名前ですか。

黒田:クロヌリハイクをするときに、黒ペンの『マッキー』を使っていたので「黒田マキ」に。

晴の輔:そういうことだったのですね。僕自身は俳句をたしなんだことがないのですが、「クロヌリハイク」は難しくはないのですか?

黒田:意外と、俳句をやっていない人の方が作りやすいのですよ。少しかじっている方は、どうしても自分の言葉で作りたがります。「クロヌリハイク」だと、自分の言葉はいりません。新聞に掲載されている言葉を使えばいいだけなので。

晴の輔:そうか、そもそも新聞記事の言葉から、俳句を浮かび上がらせる。

黒田:そうです。まずは「季語」を探します。その近くに何かビビッと来た言葉を探し、五七五っぽくします。あとは、それ以外のところを黒く塗りつぶします。

晴の輔:黒く塗りつぶすところは多いですよね?

黒田:そうですね。ただ、なるべくコンパクトに作ることをおススメします。

晴の輔:新聞記事を「ガン見」するというか。

黒田:中学校などで、授業して欲しいという要望があってうかがうと、子どもたちが真剣に新聞を読むのですよ。

晴の輔:新聞だと、絶対に言わないような言葉がいっぱい載っていますからね。やはり子どもたちが選ぶ「好きな言葉」などがあったりするのですか?

黒田:やっぱり下ネタが多いですね(笑)。特に中学生はそういうものが好きです。あとは、やはり恋の歌。自分の言葉だと恥ずかしくて生み出せないけれど、人の言葉を借りて作るから、恥ずかしくないらしいのですね。

晴の輔:小学生では?

黒田:直観で、まさに大人の考えでは思い浮かばない言葉のチョイスをするので、面白いです。一文字ずつ抜いて行く子もいます。

晴の輔:大人は「いい言葉」を選ぼうとするのですか?

黒田:大人はこだわって「いい言葉」を探そう、探そうとしてできないのですよ。どうしても自分の作りたいものに寄せようとするから、そこでストップしてしまうのです。

晴の輔:今回、愛媛新聞で募集していた「クロヌリハイクコンテスト」ですが、今年(2019年)で2回目。

黒田:『自由部門』と『課題部門』がありまして、『自由部門』は愛媛新聞を使っていただく部門です。

晴の輔:愛媛新聞に掲載されているものなら、どこを使ってもいいのですね。

黒田:県外の方や、愛媛新聞をご購読でない方のために、『課題部門』を作りました。課題の紙面を2つ用意するので、それをダウンロードしていただき、「クロヌリハイク」に挑戦していただきます。(注:2019年9月6日で締め切り済み)

晴の輔:クロヌリハイクの作品は、どこかで見ることはできるのですか?

黒田:前回の優秀作品などは、愛媛新聞のホームページに載っております。「クロヌリハイク」で検索すると、いろいろと画像も出て来ます。『100年俳句計画』という松山で発行している俳句雑誌では、毎月私の作品が掲載されています。

晴の輔:クロヌリハイクを思いついたきっかけは何ですか?

黒田:「新聞で遊べないかな」と考えていたころに、オースティン・クレオン氏というアメリカのアーティスト・詩人が、同じように英字新聞で黒く塗ってポエムやキャッチコピーのようなものを作っていたのを見て、「コレはいける!」と思いました。愛媛県松山市は正岡子規の生まれたところで、「黒塗りで俳句をしたら面白いのではないか? 松山らしさが出るのではないか?」と思い、クロヌリハイクを始めました。

晴の輔:俳句とは違ってクロヌリハイクは、新聞から面白い言葉を見つけて、組み合わせることで作り出すのですね。

黒田:そうです。いかに言葉を見つけることができるかが大事です。また、塗り方にもいろいろと工夫があります。「ベターッ」という塗り方もありますし、余白を残す、雑に塗るとか、やり方によってクロヌリハイクの印象も変わります。

晴の輔:塗り方によってはアートにもなりますね。

黒田:手でちぎったり、丸や四角に切ったりしても印象が変わります。

晴の輔:新聞の記事自体も切っていいのですか?

黒田:いらないところは切って構いません。俳句さえ浮かび上がればいいので。

晴の輔:例えば動物の言葉があったら、動物の形に切っていいのですか?

黒田:それはもう、紙切りのようにやっていただいて結構です。また、ワークショップもやっていますし、カルチャー教室で先生もやっています。

晴の輔:お願いしたいときは、販売店・エリアサービス石井南店に連絡すればよろしいですか?

黒田:連絡していただいても構いませんし、愛媛新聞社でも大丈夫です。

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ニッポン放送新聞から言葉を見つけ出す俳句「クロヌリハイク」とは?

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