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我が家にやってきた娘の彼氏 緊張する父親の迎えたオチに、クスッ

By - 産経新聞  公開:  更新:

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※ 写真はイメージ

産経新聞で毎日連載中。一般の方から寄せられた600字のエッセー『朝晴れエッセー』。

さまざまな年齢、職業の人々がつづった等身大のエッセーをご覧ください。

娘の彼氏が我が家にやって来た

「お父さんの休みの日を教えて」と、娘から電話があった。彼氏を家に連れて来るとのこと。娘が、男性をわが家に連れて来るのは初めてである。娘は今年大学院を修了、就職して寮生活をしている。

妻と息子は、既にその彼氏さんと二度会っていたが、私は仕事を理由に会っていなかった。何をしに来るのか気になったが、あえて娘には聞かなかった。ふと、32年前のことを思い出した。

32年前、私が妻の家を初めて訪れ、妻の家族と食事しながら、結婚を前提に、と話そうと思っていたのだ。ところが義父に「2人だけで外でお酒でも飲もう」と誘われ、妻の実家から4キロほど離れた居酒屋まで、街中を45分ほど徒歩で行った。ふぐ料理とお酒をごちそうになったが、緊張で、ふぐのおいしさは分からず、お酒も全然酔わず、しかし、自分の気持ちはしっかりと、話せたのを憶えている。

当日は娘に恥をかかせないよう、家の掃除を念入りに行い、昼食は出前のおすし、ビールは本物を用意し、2人は昼前に来た。

昼食を食べながら、彼氏さんの仕事、ご両親のことなどを事情聴取のように聞いたが、彼氏さんからの特別な話は聞けなかった。

2人は3時間ほどいたが、最後はわが家のペットのうさぎと遊んで、2人一緒に帰ってしまった。疲れた1日だった。

彼氏さんの目的は何だったのか、うさぎと遊ぶことだったのか、娘には聞けていない。

大阪府 65歳

産経新聞 2019年11月04日 ーより

[提供/産経新聞 ・ 構成/grape編集部]

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