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いわき駅「川俣シャモのシャモ鍋弁当」(1400円)~「汽車」を口ずさみながら、常磐線の旅

By - ニッポン放送  公開:  更新:

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『1日1駅弁』 駅弁食べ歩き15年の放送作家・望月崇史が駅弁屋さんのウラ側、レストラン列車、スイーツ列車情報をご紹介します。

【ライター望月の駅弁膝栗毛】

E531系電車・普通列車、常磐線・末続~久ノ浜間

最近は東京駅にも顔を出すことも多い、青いラインを巻いた常磐線のE531系電車。
勝田以南ではグリーン車を連結した10~15両の長い編成で、水戸~いわき~富岡間では普通車のみの短い5両編成で活躍しています。
5両編成の場合、仙台寄り3両がボックスシートのある車両となっているのが嬉しいもの。
北茨城から福島・浜通りにかけて、のどかな車窓を楽しむにはピッタリです。

651系電車・普通列車、常磐線・広野~末続間

常磐線・いわき~富岡間でE531系電車に混じって「普通列車」として活躍するのが、平成元(1989)年のデビューから30年、元「スーパーひたち」の651系電車。
その大きな窓には、日本の原風景のような里山が広がったり、トンネルの合間からは雄大な太平洋を望むことができることもあります。
まさに、“今は山中、今は浜…”といった車窓が楽しめるのが、いわき以北の常磐線です。

「汽車」の歌碑

この文部省唱歌として明治・大正・昭和と唄われてきた「汽車」は、常磐線・久ノ浜~広野間の車窓をもとに作詞されたという説があります。
常磐線・広野駅には、国鉄時代の昭和57(1982)年に建てられた「汽車」の歌碑があるほか、いまは発車メロディも「汽車」をアレンジしたものが使われています。
その意味でも、いわき~仙台間で、“汽車旅”気分を味わえる日が待ち遠しいものです。

(参考)福島県広野町ホームページ

川俣シャモのシャモ鍋弁当

待ち遠しいという意味では、常磐線・いわき駅にこの秋、“待望の”肉駅弁が登場しました。
その名も、「川俣シャモのシャモ鍋弁当」(1400円)。
福島県ブランドにも認証されている、福島県川俣町のご当地ブランド「川俣シャモ」を使った駅弁で、「小名浜美食ホテル(アクアマリンパークウェアハウス)」が製造。
いわき駅・湯本駅の美食ホテル、いわき・湯本・泉のNEWDAYSなどで販売されています。

川俣シャモのシャモ鍋弁当

【おしながき】
・炊込みご飯
・シャモ鍋風煮
シャモもも肉・シャモ団子・シャモつくね
玉子・さつま揚げ
白菜・しいたけ・つきこんにゃく・しめじ・エリンギ・人参・ごぼう・ニンニクの芽
・大根しそ巻

川俣シャモのシャモ鍋弁当

シャモをもも、肉団子、つくねの3つの味で楽しめる上、思いのほか野菜が盛りだくさん!
特にもものコリコリとした歯ごたえある食感は、川俣シャモの実力の高さを感じさせます。
鶏肉の炊き込みご飯も、程よく出汁が効いたウェットな食感で、箸の進みが心地いいもの。
「小名浜美食ホテル」によると、これまでいわき駅には魚駅弁しかなく、肉駅弁の開発が課題となっており、福島ならではの肉駅弁ということで「川俣シャモ」に行き着いたそうです。

C12形蒸気機関車+50系客車「SLもおか」、真岡鐵道・真岡駅(2009年撮影)

川俣シャモのルーツとなったのは、川俣で栄えた絹織物でした。
裕福な機屋の主人たちの娯楽だったのが「闘鶏」で、軍鶏が多く飼われていたと言います。
この絹織物は、東北本線・松川駅から分岐していた旧国鉄川俣線で運ばれたのだそう。
ちなみに川俣線で活躍していたC12形蒸気機関車66号機は、川俣町で保存されたのち、いまは第3セクターの「真岡鐵道」で、週末を中心に「SLもおか」号として活躍しています。
ある意味、川俣シャモも“汽車”とゆかりのある、駅弁向きの食材なのかもしれません。

(参考)川俣町ホームページ、真岡鐵道ホームページほか

E531系電車・普通列車、常磐線・四ツ倉~久ノ浜間

常磐線は、東日本大震災の影響で、いまも富岡~浪江間で運転を見合わせていますが、2020年春の運転再開を目指し、いよいよ12月中旬から試運転が始まります。
運転再開の折には、東京都内から仙台までの直通特急も走ると発表されています。
来春にも行われるとみられるダイヤ改正まで3か月あまり。
常磐線の全線運転再開に向けて、期待が高まります。

(参考)JR東日本水戸支社ニュースリリース、2019年12月4日分
JR東日本ニュースリリース・2019年7月5日分

駅弁 望月崇史 ライター望月 駅弁膝栗毛

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出典
ニッポン放送いわき駅「川俣シャモのシャモ鍋弁当」(1400円)~「汽車」を口ずさみながら、常磐線の旅

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