イケメン俳優だけじゃない! 世界を魅了している『韓国おじさん俳優』たち By - grape編集部 公開:2020-07-29 更新:2020-07-29 海外セレブ韓国 Share Tweet LINE コメント 2020年7月17日に公開となった韓国映画『悪人伝』。シルヴェスター・スタローン制作でリメイクも決定している本作で、圧倒的存在感を見せているのが、主演俳優のマ・ドンソクです。 その強烈な強面にもかかわらず、本国では女性人気も高いドンソク。そんな彼のように、世界を魅了する韓国出身のおじさん俳優を紹介します。 剛腕、狂気、憎まれ役…見る者の心をわしづかみにする天才おじさん俳優たち 韓国の人気おじさん俳優① マ・ドンソク 最初に紹介するのは、冒頭でも触れた強面俳優のマ・ドンソク。 2020年で49歳の彼は、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍している大人気俳優です。 ※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by Don Lee 마동석 (@madongseok_) on Aug 2, 2018 at 6:24pm PDT 韓国生まれのドンソクは、18歳の時に家族とともにアメリカに移住し国籍を移しました。そのため、英語は堪能。 幼少期に映画『ロッキー』を観てボクシングを始め、密かに俳優を夢見た彼は、バーの用心棒やパーソナルトレーナーなどを経て、2005年公開の韓国映画『天軍』の脇役で映画デビューを飾りました。 View this post on Instagram 영화 #부산행 이 9월 1일 일본에서도 개봉합니다! #TraintoBusan A post shared by Don Lee 마동석 (@madongseok_) on Aug 25, 2017 at 1:46am PDT そんなドンソクがブレイクするきっかけとなったのが、2017年公開のサバイバルアクション映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』です。 釜山に向かう列車の中で、人が凶暴化するウイルスの感染爆発に遭遇した人々の恐怖を描いた本作で、ドンソクは身重の妻を守るために感染者にドロップキックをかます屈強な夫役を演じ、観客にインパクトを残しました。 View this post on Instagram 오늘 개봉한 범죄도시를 보러 왔습니다. 많이 봐주세요! ...근데 팝콘이 라지 사이즈가 맞나? I ordered large popcorns… but doesn't look like it. A post shared by Don Lee 마동석 (@madongseok_) on Oct 3, 2017 at 12:18am PDT その後、2018年公開の映画『犯罪都市』で必殺の張り手を炸裂させる刑事を演じる一方で、化粧品のCMにガーリーな格好で登場し、笑いを誘ったドンソク。 彼の名前と『ラブリー』をかけあわせた『マブリー』の愛称でも呼ばれ、ギャップ萌えまで手に入れています。 そんな活躍が評価され、まさかのマーベル映画『ジ・エターナルズ(原題)』で、ヒーロー役を演じるとも報じられており、今後の活躍から目が離せません。 韓国の人気おじさん俳優② ソン・ガンホ 次は、昨年度のアカデミー賞を席巻した話題作『パラサイト 半地下の家族』で主演を務めるなど、韓国映画屈指の演技派として名を馳せているソン・ガンホをご紹介します。 2020年7月現在、53歳のガンホ。大学時代から演劇学科に所属していましたが、兵役を機に中退。 その後は舞台俳優として活躍を続け、1996年公開の映画『豚が井戸に落ちた日』で映画デビューを飾りました。 2000年には、コメディ映画『反則王』で初主演を飾り、同年、日本でも大ヒットを飾ったサスペンス映画『JSA』に出演しその名を確たるものにしたガンホ。 2006年には、名匠ポン・ジュノ監督のパニック映画『グエムル 漢江の怪物』で、家族を取り戻すために立ち上がる頼りない父親役を熱演し、世界的知名度を得ました。 先に触れたアカデミー作品賞に輝いた2020年の傑作『パラサイト 半地下の家族』で見せたように、ガンホの魅力はまさにその変幻自在さです。 飄々とした毒気のないおじさんが、途端に血の気の引くような冷徹な男に変わる…まさに観客をくぎ付けにする名優といえるでしょう。 韓国の人気おじさん俳優③ チェ・ミンシク 次は、韓国映画界の『名・やさぐれ中年』こと、2020年7月現在、57歳のチェ・ミンシクです。 高校生の頃から演劇の道を志していたミンシク。舞台を中心に経験を積んだのち、1989年公開の映画『九老アリラン』で銀幕デビュー。 その後1999年公開の大ヒットサスペンス映画『シュリ』で、爆破テロを指揮する北朝鮮特殊部隊の隊長役を怪演し、高い演技力を知らしめました。 ミンシクの代表作といえば、カンヌ国際映画祭でグランプリに輝き、後年、ジョシュ・ブローリン主演でハリウッドリメイクもされた傑作サスペンス映画『オールド・ボーイ』でしょう。 自分を監禁した謎の男への復讐が思わぬ展開を見せる本作で、ミンシクが苦みばしった燻し銀の中年を熱演しました。 そんなミンシクの魅力はその彫りの深い顔から繰り出される表情でしょう。 2011年公開のサイコスリラー映画『悪魔を見た』での、連続殺人鬼の中年役などは、脳にこびりつく迫力です。 韓国の人気おじさん俳優④ ハン・ソッキュ 次に紹介するのは、2020年7月現在、56歳の名俳優ハン・ソッキュ。スラッとしたスタイルが魅力の、韓国映画界のナイスミドルです。 学生時代は合唱団に所属していたソッキュ。テレビ局KBCで声優として活動したのち、俳優に転身をしました。 1993年放送のドラマ『パイロット』などで活躍したのち、1995年公開の映画『ママと星とイソギンチャク』で映画デビューを果たします。 彼の名を知らしめたのは、先に紹介したチェ・ミンシクも出演した1999年のサスペンス映画『シュリ』での主役です。 事件の謎を追いながら謎の女スナイパーとの悲哀を色気たっぷりに演じ、多くのファンを獲得しました。 近年は、その物腰の柔らかさを生かして、ジャンルを問わず活躍するセクシーなおじさん俳優として人気を獲得。 そうしたパブリックイメージを逆手に取り、とある交通事故から転落していく議員役を熱演した2020年公開の映画『悪の偶像』で高評価を獲得しました。 韓国の人気おじさん俳優⑤ クァク・ドウォン 最後は、その恰幅のいい風貌から繰り出される、お茶目さとシリアスさのギャップにハマる人が続出中の個性派俳優、47歳のクァク・ドウォンです(2020年7月現在)。 高校卒業後、大学に行かずにすぐに演技の道に進んだドウォン。 舞台俳優として14年間活動し、2003年公開のオムニバスコメディ映画『もし、あなたなら ~6つの視線』の脇役で映画デビューを飾りました。 ドウォンの名を知らしめたのは、2010年の傑作バイオレンス映画『哀しき獣』で、主人公に狙われる俗物感たっぷりの教授役です。 その後も、2016年公開の、韓国ノワールの傑作映画『アシュラ』での悪徳検事役など、憎まれ役を演じたら天下一品の名を欲しいままにしてきました。 同年、日本の名優・國村隼さんが出演し話題を呼んだサスペンス映画『哭声/コクソン』では初の主役に抜擢され、序盤ではひょうきんで臆病だったものの、後半になるにつれ狂気の表情を見せていく警官役を熱演。 まさにお茶目さと怖さを併せ持った彼の真骨頂といった仕上がりで、高い評価を獲得しました。 いまや、韓国映画界をけん引しているといっても遜色ない『強面おじさん俳優』たち。彼らの持つ『毒気』と『愛嬌』を映画から存分に味わってみてください。 [文・構成/grape編集部] 出典madongseok_/悪魔を見た/悪の偶像/3/11(土)公開 『哭声/コクソン』予告篇/『パラサイト 半地下の家族』90秒予告 Share Tweet LINE コメント
2020年7月17日に公開となった韓国映画『悪人伝』。シルヴェスター・スタローン制作でリメイクも決定している本作で、圧倒的存在感を見せているのが、主演俳優のマ・ドンソクです。
その強烈な強面にもかかわらず、本国では女性人気も高いドンソク。そんな彼のように、世界を魅了する韓国出身のおじさん俳優を紹介します。
剛腕、狂気、憎まれ役…見る者の心をわしづかみにする天才おじさん俳優たち
韓国の人気おじさん俳優① マ・ドンソク
最初に紹介するのは、冒頭でも触れた強面俳優のマ・ドンソク。
2020年で49歳の彼は、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍している大人気俳優です。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
韓国生まれのドンソクは、18歳の時に家族とともにアメリカに移住し国籍を移しました。そのため、英語は堪能。
幼少期に映画『ロッキー』を観てボクシングを始め、密かに俳優を夢見た彼は、バーの用心棒やパーソナルトレーナーなどを経て、2005年公開の韓国映画『天軍』の脇役で映画デビューを飾りました。
そんなドンソクがブレイクするきっかけとなったのが、2017年公開のサバイバルアクション映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』です。
釜山に向かう列車の中で、人が凶暴化するウイルスの感染爆発に遭遇した人々の恐怖を描いた本作で、ドンソクは身重の妻を守るために感染者にドロップキックをかます屈強な夫役を演じ、観客にインパクトを残しました。
その後、2018年公開の映画『犯罪都市』で必殺の張り手を炸裂させる刑事を演じる一方で、化粧品のCMにガーリーな格好で登場し、笑いを誘ったドンソク。
彼の名前と『ラブリー』をかけあわせた『マブリー』の愛称でも呼ばれ、ギャップ萌えまで手に入れています。
そんな活躍が評価され、まさかのマーベル映画『ジ・エターナルズ(原題)』で、ヒーロー役を演じるとも報じられており、今後の活躍から目が離せません。
韓国の人気おじさん俳優② ソン・ガンホ
次は、昨年度のアカデミー賞を席巻した話題作『パラサイト 半地下の家族』で主演を務めるなど、韓国映画屈指の演技派として名を馳せているソン・ガンホをご紹介します。
2020年7月現在、53歳のガンホ。大学時代から演劇学科に所属していましたが、兵役を機に中退。
その後は舞台俳優として活躍を続け、1996年公開の映画『豚が井戸に落ちた日』で映画デビューを飾りました。
2000年には、コメディ映画『反則王』で初主演を飾り、同年、日本でも大ヒットを飾ったサスペンス映画『JSA』に出演しその名を確たるものにしたガンホ。
2006年には、名匠ポン・ジュノ監督のパニック映画『グエムル 漢江の怪物』で、家族を取り戻すために立ち上がる頼りない父親役を熱演し、世界的知名度を得ました。
先に触れたアカデミー作品賞に輝いた2020年の傑作『パラサイト 半地下の家族』で見せたように、ガンホの魅力はまさにその変幻自在さです。
飄々とした毒気のないおじさんが、途端に血の気の引くような冷徹な男に変わる…まさに観客をくぎ付けにする名優といえるでしょう。
韓国の人気おじさん俳優③ チェ・ミンシク
次は、韓国映画界の『名・やさぐれ中年』こと、2020年7月現在、57歳のチェ・ミンシクです。
高校生の頃から演劇の道を志していたミンシク。舞台を中心に経験を積んだのち、1989年公開の映画『九老アリラン』で銀幕デビュー。
その後1999年公開の大ヒットサスペンス映画『シュリ』で、爆破テロを指揮する北朝鮮特殊部隊の隊長役を怪演し、高い演技力を知らしめました。
ミンシクの代表作といえば、カンヌ国際映画祭でグランプリに輝き、後年、ジョシュ・ブローリン主演でハリウッドリメイクもされた傑作サスペンス映画『オールド・ボーイ』でしょう。
自分を監禁した謎の男への復讐が思わぬ展開を見せる本作で、ミンシクが苦みばしった燻し銀の中年を熱演しました。
そんなミンシクの魅力はその彫りの深い顔から繰り出される表情でしょう。
2011年公開のサイコスリラー映画『悪魔を見た』での、連続殺人鬼の中年役などは、脳にこびりつく迫力です。
韓国の人気おじさん俳優④ ハン・ソッキュ
次に紹介するのは、2020年7月現在、56歳の名俳優ハン・ソッキュ。スラッとしたスタイルが魅力の、韓国映画界のナイスミドルです。
学生時代は合唱団に所属していたソッキュ。テレビ局KBCで声優として活動したのち、俳優に転身をしました。
1993年放送のドラマ『パイロット』などで活躍したのち、1995年公開の映画『ママと星とイソギンチャク』で映画デビューを果たします。
彼の名を知らしめたのは、先に紹介したチェ・ミンシクも出演した1999年のサスペンス映画『シュリ』での主役です。
事件の謎を追いながら謎の女スナイパーとの悲哀を色気たっぷりに演じ、多くのファンを獲得しました。
近年は、その物腰の柔らかさを生かして、ジャンルを問わず活躍するセクシーなおじさん俳優として人気を獲得。
そうしたパブリックイメージを逆手に取り、とある交通事故から転落していく議員役を熱演した2020年公開の映画『悪の偶像』で高評価を獲得しました。
韓国の人気おじさん俳優⑤ クァク・ドウォン
最後は、その恰幅のいい風貌から繰り出される、お茶目さとシリアスさのギャップにハマる人が続出中の個性派俳優、47歳のクァク・ドウォンです(2020年7月現在)。
高校卒業後、大学に行かずにすぐに演技の道に進んだドウォン。
舞台俳優として14年間活動し、2003年公開のオムニバスコメディ映画『もし、あなたなら ~6つの視線』の脇役で映画デビューを飾りました。
ドウォンの名を知らしめたのは、2010年の傑作バイオレンス映画『哀しき獣』で、主人公に狙われる俗物感たっぷりの教授役です。
その後も、2016年公開の、韓国ノワールの傑作映画『アシュラ』での悪徳検事役など、憎まれ役を演じたら天下一品の名を欲しいままにしてきました。
同年、日本の名優・國村隼さんが出演し話題を呼んだサスペンス映画『哭声/コクソン』では初の主役に抜擢され、序盤ではひょうきんで臆病だったものの、後半になるにつれ狂気の表情を見せていく警官役を熱演。
まさにお茶目さと怖さを併せ持った彼の真骨頂といった仕上がりで、高い評価を獲得しました。
いまや、韓国映画界をけん引しているといっても遜色ない『強面おじさん俳優』たち。彼らの持つ『毒気』と『愛嬌』を映画から存分に味わってみてください。
[文・構成/grape編集部]