"Some people will ask - you have only a small bag?""Yes.""And you bring your dog?""Yes.""Why?""I love my dog!"Many animal lovers will relate to this 17-year-old boy from Damascus, Syria. And we've seen many like him carrying their animals with them on the long journey from Syria, across the Mediterranean Sea and through Europe. When forced to flee home because of war, many people would never dream of leaving their pets behind.
内戦が続いているシリアを離れ、ギリシャのレスボス島に着いた17歳の少年、アスラン君。故郷のダマスカスから500kmも歩いて来た彼には、小さい赤ちゃんのハスキー「ローズ」がいます。
シリアからギリシャまで、長い道のりになると分かっていたはずなのに、彼が持ってきた荷物はリュック一つだけでした。
難民の保護と支援を行なう国連機関「UNHCR」は、アスラン君にこう声をかけます。
「荷物はその小さなリュックだけかい?」
「はい。」
「子犬のために?」
「はい。」
「どうして?」
すると、返ってきた彼の答えは…。
アスラン君は、周囲の人々から犬を連れて移動することは不可能だと言われたそうです。しかし彼は、大好きな愛犬を諦めませんでした。
「ぼくにはローズが必要なんだ。みんなには、ローズのことをとても愛しているとそう答えているよ。(I need him.I say I love my dog.)」
悲惨な状況の故郷からギリシャまで、アスラン君とローズはお互いのことを支えながら歩いて来たのでしょう。
ふたりのたどり着く場所が、幸せな日々を過ごせる安全な場所であることを願います。