カイコを糸にしたくなかった小学生 お道具箱に隠して… ラストに、涙 By - grape編集部 公開:2019-11-20 更新:2020-03-11 小学生思い出 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 入江弥彦(@ir__yahiko)さんは、小学校の授業で『カイコ』を飼育した思い出をtwitterに投稿。繊細な子供心をつづったエピソードは、多くの人の心に響きました。 反響を呼んだ、ツイート全文をご紹介します。 カイコの思い出 カイコってご存知でしょうか。シルクを紡いでくれる虫です。 小学校低学年のときにカイコをクラスで育てて糸を取る授業があったんです。 カイコの幼虫って白くてつるつるで可愛くて、そのあまりの可愛さから夏休みは全部連れ帰って育てる係に立候補しました。 虫が苦手な母は突然現れたクラス全員ぶんの幼虫に卒倒しそうになりながら「かわいいねえ」って言ってくれたんですけど、相当無理してたと思います。ごめんね。 夏休みの間、カイコが食べる桑の葉を毎日取りに行って、それはそれは大切にお世話をして育ててたんですよ。 翌日の家庭科室でした。クラスメイトが気持ち悪いと笑って騒ぎながら、私が大切に育てたカイコの繭を茹でていてですね。どういう気持ちだと言えばよかったのでしょう。 いやね、とれた糸はすごく綺麗でしたよ。そりゃもう綺麗でした。まだ家にあります。でもきっと、大半の人は捨てたはずです。 しばらくして、お道具箱の中に匿った繭からカイコガがでてきたんです。ふわふわで可愛くて、天使みたいな虫。 自然に逃がしてあげようと思っていたんですけど、カイコガって飛べないんですよね。餌も食べられないんです。 その時の私はそんなこと知らなくて、育て方が悪かったのかなとか仲間がいないからかなとかすごく悩みました。 結局、そのカイコガは私のお道具箱の中で死んでしまったのですけれど、そうなるのならあのときに仲間と一緒に茹でて、綺麗な糸にしてあげれたほうがよかったのかもしれません。 どうするのが正解だったのかは、いまだによくわかりません。 @ir__yahiko ーより引用 カイコってご存知でしょうか。シルクを紡いでくれる虫です。小学校低学年のときにカイコをクラスで育てて糸を取る授業があったんです。カイコの幼虫って白くてつるつるで可愛くて、そのあまりの可愛さから夏休みは全部連れ帰って育てる係に立候補しました。→— 入江弥彦@2020文フリ京都 (@ir__yahiko) 2019年11月18日 カイコは、人間が絹糸を作るために品種改良をした、自然では生きられない虫です。 成虫になったカイコガは、自分で飛ぶこともできず、交尾を終えると、ほとんどがすぐに死んでしまいます。 大切に育てたカイコが美しい糸になるのを見届け、カイコガの最期も見守った投稿者さん。 その儚い一生を目の当たりにし、言葉でいい表せないほどの、さまざまな感情を抱いたことでしょう。 【ネットの声】 ・国語の教科書にのっていそうなほどの、きれいで切ないお話。 ・子供の頃、家で養蚕をしていたので気持ちが分かります。母や祖母は「綺麗な糸になってね。ありがとう」って送り出していました。 ・優しい、素敵なエピソードをありがとうございます。 ・感受性豊かな文章に心打たれました。貴重な経験をされましたね。その思い出を大切にしてください。 普段何気なく着ている衣類や、口にする食べものなど、人間の生活は多くの命によって支えられています。 そうした生きものたちへの感謝の気持ちを、忘れずにいたいですね。 次のページ投稿全文はこちら 1 2 出典 @ir__yahiko Share Post LINE はてな コメント
入江弥彦(@ir__yahiko)さんは、小学校の授業で『カイコ』を飼育した思い出をtwitterに投稿。繊細な子供心をつづったエピソードは、多くの人の心に響きました。
反響を呼んだ、ツイート全文をご紹介します。
カイコの思い出
カイコは、人間が絹糸を作るために品種改良をした、自然では生きられない虫です。
成虫になったカイコガは、自分で飛ぶこともできず、交尾を終えると、ほとんどがすぐに死んでしまいます。
大切に育てたカイコが美しい糸になるのを見届け、カイコガの最期も見守った投稿者さん。
その儚い一生を目の当たりにし、言葉でいい表せないほどの、さまざまな感情を抱いたことでしょう。
【ネットの声】
・国語の教科書にのっていそうなほどの、きれいで切ないお話。
・子供の頃、家で養蚕をしていたので気持ちが分かります。母や祖母は「綺麗な糸になってね。ありがとう」って送り出していました。
・優しい、素敵なエピソードをありがとうございます。
・感受性豊かな文章に心打たれました。貴重な経験をされましたね。その思い出を大切にしてください。
普段何気なく着ている衣類や、口にする食べものなど、人間の生活は多くの命によって支えられています。
そうした生きものたちへの感謝の気持ちを、忘れずにいたいですね。