セブン銀行でお金を借りるための基礎知識
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セブンイレブンにあるATMで入出金できるなど、利便性の高さが特徴のセブン銀行。口座を持っている人も多いのではないでしょうか。そんなセブン銀行は個人に対して融資を行っています。それがカードローンの「ローンサービス」で、キャッシュカードを利用してお金を借りることができます。
他の銀行のように何百万円も借りられるというローンではなく、日常生活の「ちょっと足りない」を補うのに適しています。
- いくらまで借りることができるの?
- どんな人に向いているの?
- 審査基準は高いの?
ここではそんな疑問を解決するために、セブン銀行でお金を借りるために知っておきたい基礎知識についてご紹介します。自分にピッタリかどうか、このページ内容を参考にしてチェックしてみましょう。
セブン銀行のローンの特徴
セブン銀行のローンサービスには7つの特徴があります。まずはそれぞれの特徴について説明していきます。
1.選べる利用限度額
新規での申込みの場合は、10万円、30万円、50万円の3種類から限度額を選択します。70万円と100万円への増額は2018年3月18日で受付を終了しました。
銀行の融資としてはかなり低額に設定されていますので注意してください。
2.毎月無理のない返済額
お金が必要で借りたのですから、毎月の返済が高額ですと、その返済のために他社からの借り入れが必要になったりしますよね。セブン銀行のローンサービスの場合は、利用限度額に応じて返済額が決められていますが、多くても1万円までです。
もちろんお金に余裕があるときには、繰り上げ返済も可能です。自分の収入状況に合わせて、返済額をコントロールしやすいという特徴があります。
3.WEB完結で書類の提出が不要
すでにセブン銀行口座を持っている場合は、申し込みから融資開始まで一切の書類提出が不要です。このため、契約も含めてすべてWEBで行うことが可能です。忙しくて店舗に行く暇がないという人にとってWEB完結はとてもありがたいサービスですよね。
4.キャッシュカードでお金を借りられる
セブン銀行のローンサービスでは、専用のカードを発行しません。カードを複数枚保つ必要がなく、なおかつローンカードの存在によって、借金がバレるのを防ぐことができます。
5.24時間365日借りることができる
契約さえ完了すれば、セブン銀行ATMやダイレクトバンキングを使って24時間365日いつでもお金を借りることができます。深夜でも普通預金口座に振込してもらえるダイレクトバンキングにより、公共料金引き落とし直前にお金を用意することも可能です。
6.口座開設と審査申し込みを同時に行える
お金を借りるのに口座開設が必須ですが、ローンの申込みと口座開設を別々に行う必要はありません。同時に申し込みができるため、二度手間にならないというメリットがあります。ただし、口座開設には1〜2週間程度かかります。今すぐお金が必要な人は注意しましょう。
セブン銀行ローンの商品概要
セブン銀行のローンサービスについて、その商品概要をご紹介します。
利用条件
- セブン銀行口座を持っている
- 20歳以上70歳未満
- アコムの保証を受けられる
この中でアコムの保証というのだけ、少し分かりづらいかもしれません。この商品は保証人不要となる代わりに、保証会社であるアコムの保証が必要になります。保証してもらうには、「この人なら大丈夫」という判断をしてもらわなければいけません。それが「審査」です。
審査はセブン銀行が行っていると思われていますが、銀行側では簡単なチェックを行っているだけです。本格的な審査はアコムが行い、その審査に通過した人だけが保証を受けることができます。
使用用途
事業性資金を除き自由
利用限度額
10万円・30万円・50万円
金利
利用限度額10万円・30万円・50万円 :年15%
限度額によって金利が変わるので注意しましょう。
こんな人にセブン銀行はおすすめ
セブン銀行のローンサービスは利用限度額が少ないので、まとまったお金が必要な人には適していません。しかし、ちょっとお金が必要と思っている人にはメリットの有るサービスです。特に下記の3点に当てはまる人にはおすすめできます。
- すでにセブン銀行を利用している
- 借金していることを誰にもバレたくない
- 生活資金などちょっとした額の借入れをしたい
利用するためには口座開設が必須で、契約に必要なキャッシュカードを作るまでに1週間近くかかります。すぐにお金を借りたい人には向いていません。
また、在籍確認もなくキャッシュカードをローンカードとして利用できます。このため、周りの人にローンを利用することがバレにくいという特徴があります。高額な借入れには向いていませんが、毎月生活費の不足で困っているような人におすすめです。
セブン銀行でお金を借りるまでの流れ
セブン銀行でお金を借りるための流れを、簡単にご紹介します。
STEP1.ダイレクトバンキングサービスから申込み
STEP2.メールにて審査結果の連絡
STEP3.契約手続き
STEP4.融資開始
審査結果によっては、申し込み時に選択した利用限度額が減額されることがあります。もちろん条件を満たしていない場合は、審査落ちすることもあります。
申込方法
ローンサービスを利用するには、まずセブン銀行の口座を作らなくてはいけません。すでに口座を持っている人は、ダイレクトバンキングから申し込みを行い、口座を持っていない人は口座開設を同時に行う必要があります。
ダイレクトバンキングでの申し込み方法は、特に難しいということはありません。規定をきちんとチェックし、自分の情報を入力と利用限度額の選択をするだけです。
他の銀行などでは本人確認書類の提出を求められますが、すでに普通預金口座を持っている人は書類の提出は必要ありません。口座をこれから作るという人は、キャッシュカードを受取るときに本人確認書類の提示が必要になります。
本人確認書類は日本郵便の本人限定受取で、利用可能とされているものを用意します。本人確認書類としてはパスポートや運転免許証、健康保険証などが使えます。初回融資額は50万円までですので、収入証明書類は不要です。
借入方法
審査を通過した後の借入方法は2つあります。ひとつがセブン銀行ATMによる借入れで、もうひとつがダイレクトバンキングによる借入れです。それぞれの特徴と借入方法についてご紹介します。
セブン銀行ATMによる借入れ
キャッシュカードを利用してセブン銀行ATMから現金の借入れを行います。原則として24時間365日、いつでもお金を借りることが可能です。ATMを利用した場合は、1,000円以上1,000円単位での借り入れが可能です。
STEP1.ATMにキャッシュカードを挿入
STEP2.「カードローン」を選択
STEP3.融資希望額を入力して借り入れ
これだけの操作で現金を受取ることができます。コンビニのATMを操作しているだけなので、周りの人にもキャッシングしていることがバレる心配はありません。
ダイレクトバンキングによる借入れ
ダイレクトバンキングの場合は、普通預金口座への振替融資が行われます。こちらも24時間365日お金を借りることが可能で、銀行ATMと違って1円単位での借入れが可能です。手数料は発生しませんが、普通預金口座に融資されたお金をATMから引き出す場合は、手数料がかかることもあります。
借り入れは、ダイレクトバンキングのカードローントップから行います。借入金額を入力して、確認・完了すると口座に入金されます。
返済方法
通常返済
返済は利用限度額によって決められた月々の返済額が、セブン銀行口座から自動引落されます。返済日と月々の返済額は次のようになります。
返済日:毎月27日
※返済日は土日祝日の場合は、次の窓口営業日にシフトします。
利用限度額10万円:5,000円
利用限度額30万円または50万円:10,000円
任意返済
お金に余裕があるときには、通常の返済とは別に任意返済が可能です。任意返済はセブン銀行ATMもしくは、ダイレクトバンキングから行います。ATMからは普通預金口座からの振替えか、現金での返済を行います。
審査基準
セブン銀行からお金を借りるには、もちろん審査を受ける必要があります。できれば審査を受ける前にその基準を知りたいという人もいると思いますが、残念ながら明確な審査基準は公表されていません。
そのため、ここでは一般的なカードローンにおいて、審査時に重視されるポイントについてご紹介します。
年収と利用限度額のバランス
まず重要なのは年収と利用限度額のバランスです。銀行ですので総量規制の対象外です。このため、年収の1/3以上借りることも可能です。ところが、実際にはそれ以上の額は返済不能になる可能性が高いため、基本的には年収の1/3以下の額しか融資してもらえません。
※関連情報:お金を借りるときの総量規制って何?
初回利用は50万円までですので、年収が150万円以上あれば、最大50万円まで借りることができます。とはいえ最初から満額借りられることはほとんどありません。年収が150万円程度であれば、10万円もしくは30万円しか借りる事ができません。今後の利用実績に応じて限度額が引き上げられるので、最初はこの程度と覚えておきましょう。
他社からの借入れの有無
基本的には他社からの借入れがある場合は、審査時にマイナス評価になります。ここで覚えておいてもらいたいのが、借入額だけでなく借入件数もチェックされるということです。融資額が十分に少なくても複数社からお金を借りるというのは、多重債務者になる可能性があります。
他社からの借入れは3件以下にまとめておきましょう。また他社借入総額も多すぎる場合にはもちろん審査で悪い影響を与えます。確実に審査を通過させたいときには、他社からの借入れは出来る限り完済して、解約までしておきましょう。
安定した収入が継続してあるか
原則として収入がある人に対してのみお金を貸してくれますが、この安定した収入がいつまで続くのかという点も重視されます。「会社が潰れないこと」「転職しないこと」このあたりが重点的に審査されます。
例えば公務員や大企業などはそう簡単には経営破綻することはありませんし、それによってリストラされるリスクもかなり低めと判断されます。反対に零細企業や個人事業主のような収入が不安定な勤め先や働き方の場合は、審査がとても厳しくなります。
また、いい会社にいても完済までに辞められると意味がありませんよね。できるだけ会社を辞めにくい人という意味で、勤続年数をチェックされます。一般的には、1年以上の勤続年数が欲しいところです。
個人信用情報に問題がないか
当然ですが、ブラックリスト入りしている人はセブン銀行からお金を借りることはできません。過去にどこかで滞納をしていたり、自己破産などの債務整理をしていたりするケースでは、その履歴が消えるまでお金を借りることはできません。
最近は携帯電話料金の滞納などでも、ブラックリスト入りする可能性がありますので、思い当たる節がある場合は、個人信用情報機関に問い合わせしてみましょう。ただし、何度も問い合わせをしていると、その履歴も残ってしまうため審査では不利になります。不安だからといって、何度も問い合わせをしないように気をつけてください。
セブン銀行ローンサービスのよくある質問
セブン銀行でお金を借りるにあたって、よくある質問とその回答をいくつかご紹介します。
Q1.口座は必要?
引き落としや振込みに利用するため、口座開設は必須です。口座を持っていない場合は、同時に申し込みをする必要があります。
Q2.年会費はかかる?
年会費も契約手数料も無料です。
Q3.お金を借りるまでに何日かかる?
審査にかかる時間は明記されていませんが、審査結果を登録のメールアドレスに知らせるのに最短2〜3営業日程度かかるとアナウンスされています。そのため、最短でも3営業日以上かかることは間違い無いでしょう。
ただし、口座開設が出来ていない場合には、キャッシュカードを受け取らないと契約手続きができません。キャッシュカードの発行までは1〜2週間程度かかりますので、融資開始まではさらに時間がかかります。
Q4.勤務先への在籍確認はある?
融資額は少ないため、原則として勤務先への在籍確認はありません。ただし、100%ないというわけではなく、状況に応じて電話連絡されるケースもあります。
Q5.どのような条件で増額融資が可能ですか?
30万円、50万円への増額:新規契約から2ヶ月以上経過
一度決められた利用限度額からの減額はできませんので、安易に増額依頼しないように注意してください
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セブン銀行から土日に借りる方法
すでにローンサービスを利用しているのであれば、24時間365日いつでもお金を借りることが可能です。このため土日でも問題なく利用できます。
ただし、これから申し込もうと思っている人は注意が必要です。土日や営業時間外には審査を行っていないため、土日に新規申し込みをして即日融資を受けることはできません。もし休日にどうしてもお金が必要になった場合は、金利は高めですが消費者金融などを利用するか、クレジットカードでのキャッシングを利用しましょう。
まとめ
セブン銀行は、銀行のカードローンとしては融資額がとても低い商品です。これからの申込みの場合には、70万円や100万円の借り入れはできません。このため、高額な借入れには向いていない商品ですが、原則として勤務先への在籍確認がないなど、メリットもあります。
ローンカードも発行されず、キャッシュカードでの借り入れが可能だというのも、周りの人に借金がバレにくくて嬉しいですよね。誰にでも適しているローンではありませんが、小口の借入れで十分という場合には、とてもおすすめの商品です。
ここで紹介した内容をしっかりと把握して、自分の利用スタイルに合うようであれば、ぜひ申し込み検討してみましょう。ただし、セブン銀行口座がない場合には、融資開始までとても時間がかかりますので、その点だけ気をつけてください。