自宅前まで獣医がやってくる往診サービス『アニホック』 玄関先や往診車内で診療が可能

ペット By - grape編集部 更新:

動物病院 診察
※写真はイメージ

株式会社TYLは、2021年5月19日より、法人で国内初の新しい獣医師往診サービス『anihoc(アニホック)』を開始しました。

『アニホック』は指定の場所まで獣医が訪れ、玄関先や往診車内などでペットの診療を行うサービスです。

往診車が自宅まで来訪!ペットのストレスを最小限に

ペットの中には、動物病院への通院や、待合室での待ち時間にストレスを感じる動物もいます。

『アニホック』は、自宅のすぐ近くまで往診車で来訪してくれるので、ペットが感じるストレスを軽減することが可能です。

また、「通院のために公共交通機関を使わなければならないけれど、新型コロナウイルス感染症が心配」「動物病院の待合室での密を避けたい」といった、飼い主の悩み解消にもつながるでしょう。

専用のペット往診車で訪問
獣医師が自宅や玄関先、往診車の中で診察を行います

診療は自宅や玄関先、往診車内で行います。また、ペットの入れるホテルや施設など、場所を指定することも可能です。

実際に、『アニホック』が動物を診療している様子がこちら。

『アニホック』は、入院治療、外科手術などには対応していませんが、検査や各種処置など、一般的に動物病院で行う診療が可能です

もし手術が必要な場合には、『アニホック』が提携している動物病院を紹介してくれるのだとか。

診療は、動物病院と同等の金額で提供。診療費のほか、往診料(交通費)が別途かかります。

予約は、『アニホック』のウェブサイトから申し込み。予約が空いていれば、その日のうちに診療してくれますよ。

診療時間は10時~21時まで。夜遅くまで往診してくれるのはありがたいものです。

2021年5月現在、東京都の23区を中心に、埼玉県南部や、神奈川県北部などが往診可能地域。

今後、5年以内に全国大都市圏に拠点を拡大させていく予定です。

コロナ禍で、通院が不安な人のため開設

株式会社TYLは、『アニホック』のサービス開始に合わせ、ペットの飼い主694名へアンケートを実施。

「コロナ禍で動物病院に行くことを躊躇したことがありますか?」という質問に対し、約3割が「はい」と回答したそうです。

株式会社TYLの獣医師である藤野洋さんは、「コロナ禍で、動物病院への通院が困難なペットと飼い主が増加しており、往診の需要が高くなっている」と感じていたのだとか。

そういったニーズに応えるため、往診専門の動物病院を開設するに至ったといいます。

往診車の中での診察

離職率の高い獣医師に、新たな働き方を

『アニホック』の往診サービス開始には、「獣医師に新たな働き方を提案したい」という想いもあるのだとか。

動物病院は『人手不足』や『長時間拘束』、『命を扱う仕事の責任感』などからワークライフバランスが取れず、離職率が高い環境なのだそうです。

株式会社TYLは、「仕事と私生活の両立が可能な職場環境を整えることで、動物医療に関わる人材の活躍領域の拡大を図りたいと考えている」といいます。

『アニホック』は、飼い主やペットだけでなく、獣医師にとっても優しいサービスなのです。

動物病院への通院に悩みを抱えていた人は、『アニホック』の利用を検討してみてくださいね。


[文・構成/grape編集部]

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