『富士そば』は超ホワイト企業! 「こんな会社が存在したなんて」と称賛の声
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80歳を超えても現役の丹会長。経営方針についての質問に対し、子どもの頃に聞いた母の言葉を語りました。
母の教えを受け継ぎ、『富士そば』では前年より利益が出れば、従業員への給料を増やす方針を取っているそうです。
仕事をするのは、会社のためでもなく経営者のためでもなく、自分のため。頑張りが報われる制度があれば、上からあれこれ指示・命令をされなくても努力するのは、人の自然な行動です。
丹会長はそれを理解し、実行しているのです。
また、『富士そば』では正社員だけではなく、アルバイトにもボーナスや退職金を支給しているそうです。やはりここにも同じ考えが根底にありました。
「ブラック企業は損」
さらに丹会長は、ブラック企業と呼ばれる存在について、このように語っています。
アルバイトだから…と待遇をないがしろにすれば、それ相応の働きしかしてくれません。使い捨てのように人材を酷使し、そのあとで新しく人員を採用しても、結局は教育のコストがかかります。
「従業員は資産」この言葉を口に出し、さらに有言実行してくれる経営者は、残念ながら稀有な存在なのかもしれません。
今の若者に感じること
「今どきの若者は…」「ゆとりは苦労していない」そんな言葉が語られることがあります。
ですが、丹会長は今の若者に対し「このままでいいと思う。」と語りました。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」ということわざがあるにもかかわらず、丹会長は苦労はしちゃいけない、という考えのようです。
苦労から得られる経験があるという考え方も、もちろんあります。丹会長の思いは「苦労をしすぎるのは良くない」ということなのでしょう。
人並み以上に過酷な経験を、自分自身がしてきたからこその言葉ではないでしょうか。自分が苦労を体験せずに「苦労しろ」とも「苦労するな」とも、語ることはできないはずです。
しかしそんな丹会長も、嫌な仕事を嫌々やることについては異論があるようです。
自分を変えるか、変えられないのであれば仕事を変える。こんなふうに言ってくれる人物がそばにいたら、救われる人は多いのではないでしょうか。
丹会長も悩み、父親に相談したかったにもかかわらず、早くに亡くしてしまい苦労をしたそうです。
『富士そば』の経営方針に向けられた声