皆さんは、動画配信アプリやサブスクサービスを利用していますか。
コロナ禍でおうち時間を楽しむ人が増えたことで、より高まったといわれる動画コンテンツへのニーズ。
私も、リアルタイムで見ることができなかったドラマを視聴したいときや、お気に入りの映画やアニメ作品を観返したくなった際にサブスクサービスを利用して、日々楽しんでいます。
今回はWebメディア『grape』の広告運用担当と営業部のメンバーで、ニーズが高まっている動画コンテンツの広告事情を探るため、お台場・フジテレビへ潜入。
フジテレビが運営する動画配信サービス『FOD』について、株式会社フジテレビジョン 営業局 デジタル営業部の森﨑 宏伸（もりざき ひろのぶ）様にお話を伺ってきました。
株式会社フジテレビジョン 営業局 デジタル営業部 森﨑 宏伸様
動画配信サービス『FOD』とは
FODとは、フジテレビが運営する動画配信サービスです。
様々なデバイス（スマホ、PC、タブレット、TV）で視聴することができ、いろんなシーンで活用されています。
FODの楽しみ方は大きく2通り。
登録制の有料サービスで、FODでしか観られないオリジナルのドラマやアニメ作品、バラエティ番組を含む60,000本以上の作品をいつでも楽しめる。
・会員登録不要の『FOD見逃し配信』
フジテレビで放送された最新のドラマやバラエティ、アニメ等の見逃し対象番組を、無料かつ会員登録不要で視聴可能。
今回は、広告メニューを展開している『FOD見逃し配信』について森﨑さまにお話を伺っていきます。
こんにちは。本日はよろしくお願いいたします！
よろしくお願いいたします。
早速ですが、最近の”見逃し配信”について状況を教えてください。
TVerがサービスを開始してから5～6年が経ち、ユーザーは順調に拡大、2021年7月には過去最高の3,415万再生を突破しました。広告の売り上げも伸びています。
民放テレビ局が連携した公式テレビポータルサイト（アプリ）「TVer（ティーバー）」。
各局の番組を、場所やタイミングを選ばず好きなデバイスで自由に視聴できるサービスです。
（参考：TVerとは）
知ってる知ってる！僕もFODよう見とるで！最近のドラマとか追いかけてんねん。
なんか主婦みたいですね（笑）
むしろ観てないの？もったいないなあ。
……。
……見逃し配信のことをキャッチアップ（以下CU）っていうのを聞いたことがありますが、同じ意味だと思っていていいのでしょうか？
はい、地上波のテレビ番組をTVer、FOD、Gyao!など複数のプラットフォームで配信することをCUと呼んでいるので、見逃し配信と変わりはありません。セールスの際も、現状はCUセールスと伝えていますが、全局まとめてTVerセールスという括りで販売するようになるかもしれません。
『FOD見逃し無料 インストリーム広告』について
高い完全再生率
CUセールス、というワードが挙がりましたが、見逃し配信を用いた広告プランにはどのようなものがあるのでしょうか。
CUセールスの主な内容は、動画のインストリーム広告です。動画の前に表示するプリロールCM、動画本編の途中で表示するミッドロールCM、動画の終わりに表示するポストロールCMがあります。
YouTubeを見ている時、最初に表示される広告もインストリーム広告ってことですよね。
そうですね。インストリーム広告は、スキップできるものとできないものに分かれるのですが、TVer（FODを含む）ではスキップできないため、完全再生率は9割を超えており、圧倒的に高いです。今後も、完全視聴単価（Cost Per Completed View、以下CPCV）を押し出していけたらと思っています。
9割！！ 見逃し配信の場合、TVの延長で観ているので、インストリーム広告もCMのような感覚で、そこまで不快に思われることもなさそうですね。
はい、ブランドセーフティも地上波のテレビ放送と同じ考査を行っているため、安心してご覧いただけます。
ターゲットに合わせたコンテンツ指定配信
番組によって、視聴者層が違うと思うのですが、ターゲティングは可能なのですか？
出演者によっても視聴者層は変わりそうですよね。
ターゲティングは可能です。番組によりますが、例えばドラマは女性に強かったり、バラエティは男性に強かったりと、コンテンツごとにユーザー層が変わります。そのため、ターゲットに合わせたコンテンツ指定配信の需要は高いですね。
特定の番組に出してほしい、等のニーズもありますか？
はい。自社CMに出演しているタレントが出演するドラマの配信時に出してほしい、というようなピンポイントな演者マッチングも人気です。親和性が目にも明らかなので希望される企業様も多いように感じます。
クライアントの主な出稿目的
見逃し配信のインストリーム広告は、どのような目的で出稿するクライアントが多いですか？
ファネルでいうと1番上か2番目くらいの、認知・購入意向を高める目的が多いですね。カスタマージャーニーを追うのは、どの媒体も課題にしている点なのではないかと思います。
Webタイアップとの共同セールスについて
Webメディアでのタイアップと見逃し配信のインストリーム広告、それぞれの良さを掛け合わせるような企画が立てられないか考えながらお話聞いていました。例えば、画面上のどこかにタイアップ記事へのリンクを貼ることはできるのでしょうか。
クリッカブルメニューがあるので、遷移先をタイアップ記事にすることは可能です！見逃し配信側での動画広告で商品やサービスに興味を持った人が、より深い情報を知りたいと思ったときに見られると良さそうです。
L字型の枠を付けるパターンだと、ある程度の情報を載せられるので、導線も引きやすくなると思います。
タイアップ記事では、情報を深堀りして紹介することで、ファネルの深度を深めることができそうです。逆に、視覚的な動きや印象は動画のほうが伝えやすいと思うので、双方の良いところを生かして活用していきたいですね。
あと、利用シーンに違いがありそうですよね。Webメディアは隙間時間で楽しむ人が多いですが、見逃し配信を見ている方は”これから1つのコンテンツを楽しむ”という心意気ですよね。ちょっとした時間に記事で特定のコンテンツを知ったユーザーが、その後TVerの動画で同コンテンツに接触した場合、記事を読んでない人と比べると好感度が高まりやすいかもしれませんね。
今後取り組んでいきたいこと
見逃し配信について、いろいろご説明いただきありがとうございます！FODで今後取り組んでいきたいことがあれば教えてください。
今後取り組んでいきたいのは、局の制作力を活用し、コンテンツ制作も行う企画です。その場合、大きな予算が必要になるため、プラットフォームの力を更に伸ばす必要があると思っています。
森﨑さま、インタビューにご協力いただきありがとうございました！
『FOD見逃し配信』のインストリーム広告とWebメディア『grape』のタイアップ記事を掛け合わせた企画もご提案可能です。下記フォームよりご相談をお待ちしています！
これが真夏のフジテレビ！
