ひとくちにWeb広告(インターネット広告)といっても種類がさまざまで、今やりたいことに最適なWeb広告の種類はどれなのか悩んでしまいますよね。
今回は、最低限知っておきたい11種類のWeb広告について紹介していきます。
ディスプレイ広告とは
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上の広告枠に配信する画像や動画、テキストなどさまざまな形式の広告を指す広告用語です。
GDN(Googleディスプレイネットワーク)、YDA(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク、旧YDN)が主流になっているため、皆さんがインターネットを使って調べものをしたり記事を読んだりしているとき、自然と目にしていることが多いのではないでしょうか。
まずは、ディスプレイ広告の主な種類である”バナー広告”、”テキスト広告”、”リッチメディア広告”について順に紹介していきます。
バナー広告とは
バナー広告とは、画像ファイルを使った旗型のディスプレイ広告のことで、メニューごとに画像サイズの規定が設けられており、最近ではレクタングルと呼ばれる広告枠が主流となっています。
下記画像はレクタングルバナー広告の一例です。
テキスト広告とは
テキスト広告とは、テキストがメインになっている広告のこと。メニューによって、画像を付けられるテキスト広告もあります。
画像素材の制作が不要のため、バナー広告と比べると手軽に出稿できるというメリットがある反面、テキストのみでセールスポイントを的確に伝えることが必要です。
文面を工夫して、バナー広告に埋もれないテキスト広告を目指しましょう。
リッチメディア広告とは
リッチメディア広告とは、ユーザーのアクションによって広告枠のサイズが拡張したり、動画やゲームが動作したりするなど、インタラクションを取り入れた手法や動きのある表現を用いた広告を指します。
動画や音声など比較的データ量の多い技術を利用しており、制作者や訴求内容によってさまざまな工夫ができるため、バナー広告やテキスト広告と比べると豊かな表現が可能になります。
例えば、通常のバナー広告かと思いきや、ユーザーが自分の指でタッチして画像をめくることができる日めくりカレンダーのような広告クリエイティブはリッチメディア広告に当てはまります。
Google Rich Media Galleryでは、今までに行ったリッチメディア広告の事例の一部を閲覧することができるので、興味がある人はチェックしてみてくださいね。
リスティング広告とは
リスティング広告とは、検索エンジンに入力した特定のワードに応じて、SERP(検索結果ページ)に掲載する広告のこと。バナー広告とテキスト広告があり、ワードごとに広告を出稿します。
1ワードごとに単価設定する場合と、予測される検索結果ページ表示回数に表示単価を掛け合わせて掲載料を設定する場合があるので、出稿する際は確認が必要です。
また、検索連動型広告、サーチワード広告、キーワード広告、ペイドリスティングなどさまざまな呼称があります。
タイアップ広告とは
タイアップ広告とは、媒体社が広告を記事調に制作編集する広告コンテンツを指します。媒体自身の特性・コンテンツと連動する企画となることが多いことから、「媒体」と「広告主」の「タイアップ」という意味で「タイアップ広告」と呼ばれます。
「タイアップ広告」は、それ自体が広告なので、通常の媒体枠の中で掲載となることが多いことが特徴です。
タイアップ広告については、用語の意味からメリット・デメリット、出稿時のポイントまで、下記記事で解説しているので、合わせてご覧ください。
ビデオ広告とは(動画広告)
動画ファイル形式で入稿する映像広告のことで、大きく”インストリーム広告”と”アウトストリーム広告”の2つに分けられます。
インストリーム広告とは
YouTubeで、観たい動画を再生する前に流れる動画広告を見たことがある人は多いのではないでしょうか。
そのように、動画本編の前後や中間に掲載されるビデオ広告のことをインストリーム広告といいます。
アウトストリーム広告とは
ディスプレイ広告枠等の動画コンテンツの外で表示されるビデオ広告のこと。Web上の広告枠や記事のコンテンツ面等で表示される広告を指します。
動画を使用したディスプレイ広告や、特定のWebサイト上に動画広告を表示する場合など、さまざまな広告が当てはまるため、動画本編の前後や中間でない場所に表示される動画広告は、アウトストリーム広告と考えて差し支えありません。
メール広告とは
広告原稿を電子メールで配信する手法で、テキスト形式とHTML形式があります。
メールマガジンやニュースメールの記事中に広告分スペースを設けるメールマガジン型と、ダイレクトメールとして全文広告を配信するダイレクトメール型の2種類があります。
アフィリエイトプログラムとは
WebサイトやSNS投稿等に依頼主サイトへ誘導するリンクを貼り、そのサイトで会員登録や商品購入が行われた場合、サイトの運営者に報酬(定額または定率の報酬)が支払われる仕組みのことを指します。特定のサイトや商品のセールス活動に近いため、広告ではなく販売代行としての意味合いが強くなっています。
おわりに
Web広告の基本的な11種類について、いかがでしたでしょうか。
まずは、持っている広告素材や、目標KPIに合わせて適した広告手段を選ぶことが大切だと思います。
本記事が少しでも広告検討の参考になれば幸いです。
(備考/注意事項)
・本記事は、一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会(JIAA)の基礎用語集(2020年度版)を参考に執筆しています。
・イメージ画像は一例です。メニューやサービスにより出面が異なりますので、出稿する際はご自身でご確認ください。